お前が鈍いんだよバーカ!!
ドキドキしながら少女がベットに入ろうとした時、リーリンカは
「う、う〜ん。うんうん。うん?」
「な……なんだ……
彼女は
「あ、あはは……まぁお前はそういう奴だよな……」
リーリンカは
「この大事な日にこの
そのままリーリンカは
次の日の朝、ファイセルは
「あっ、痛っつ〜。あいたたた……ん? ここは……?」
「おっ!? おおっ!?」
スタイルが良い方ではないので当たるべきものが当たらないが、女子と
(な、な、なんなんだこのシチュエーションは!!
ファイセルは
(え~っと、確かお酒を飲まされて、
「ん、ん~~ん~~」
ファイセルは
するとリーリンカが
こちらが起きているのに気づくと、彼女は顔を赤くした。
「えへへ……おはよう」
「……お、おはようございます」
少年には夜のうちに何があったかなんて
本来は
‥‥などと、ファイセルは考えていたのだが、それは完全なる思い
それにしてもメガネをかけていないリーリンカには未だに
まるで
本当にメガネ
「良かった。本当に良かった。お前が
リーリンカが強く
ファイセルはどこからが夢なのか、全くわからなくなった。
そのため、その質問に自信を持って答えることは出来なかった。
とりあえず安心させようと声をかける。
「ああ、僕がリーリンカを助けだしたのは
逆にファイセルがそう聞き返した。
「何を言ってるんだ? 首のチョーカーがあるじゃないか」
首元に手を当てて確認すると、確かに
リーリンカの首元にもだ。
「ま、まさか相手が私じゃ
急に
「別に
リーリンカはホッとしたようにファイセルを見つめた。
「私も
まさかの
ファイセルはこんな美少女にここまで言わせてしまって、
ここは
「……
花嫁はニコっと笑った。
「こちらこそ」
2人はギュッとハグしてからベッドから出た。
「君はメガネかけてないほうが可愛いと思うんだけど。正直、メガネをかけている時とは別人に思えるくらいだよ」
「そ……そうか? メガネは小さい頃からずっとしてて慣れてたからな。そこまでいうならマギ・コンタクトをつけるか」
ファイセルは笑いながら
「まぁまぁ。それは後でいいから。とりあえず、君のご
2人は居間に向かった。リーリンカの
「おお、もう調子はいいのかね!?」
リーリンカの父親が席を立って
「いや、頭は痛いし気分もあまり優れないです」
少年がそう伝えるとリーリンカの母親が青い
「はい。
「あー、改めてお礼を言わせてくれ。カルバッジア……ではなく、ファイセル君だったかな? まさか
ファイセルは
「僕は
ファイセルはこの家庭があまり
父親も母親も
「そんなおおげさな。頭を上げてください。僕はたまたま
さすがに安い
父親が頭を上げて感心した表情を浮かべた。
「なるほど。やはりアッジル氏の言うとおりの少年だったな。そういえば彼がよろしくと伝えておいてくれと言っていたな。落ち着いたら2人で会いに行くといい」
「ところでファイセル君、
父の問いに少年は少し考えこんで答えを出した。
「今回の
それを聞いて少年の両親は少しさびしそうな様子だった。
「そうかね。もっと君には
「休むなら
父の発言を娘がすぐに取り消した。
「わ、わ、やめやめ!! 私の部屋には入るんじゃない!!」
入るなと聞いてしまうとファイセルは
「う〜ん。リーリンがの部屋か〜。かなり興味があるよ」
娘は仕方ないなとばかりに、
「‥‥お前にそう言われると、
きっとリーリンカのことだ。
机と
だが、部屋にはいると
ぬいぐるみに
「へ~、
「意外はとは何だ意外はとは。
リーリンカは
「僕の部屋? それこそ
じゃれるように
「にしてもさ、この首のチョーカー、学院でもつけてないとダメなのかい? こんな目立つペアのチョーカー、すぐさまクラス中の
リーリンカは
「お前なぁ、それ
少女はにやにやと笑っている。
ファイセルは
「いや、君がお
それを聞いたリーリンカは何くわぬ顔でさらりと言った。
「なんだ? チームの
ファイセルは
「え~~~~!? どういうことさ。知らなかったのは僕とザティスだけだったの?」
少年は力が
「まぁそういう事になるな。にしても
「んん!?」
おもわずファイセルは想定外の情報に目を
「
思わずリーリンカは
「私はいつか誰かに先を
リーリンカは大きなため息をつくとファイセルを指さした。
「お前が鈍感過ぎるんだよ!! バーカ!!」
彼女は笑みを浮かべながら、ファイセルにあっかんべーをお
「う~ん……女の子ってよくわかんないなぁ」
ファイセルは天井を見つめて、あれこれ物思いに
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