異世界闇バイト――とりあえず無双したら闇バイトだった
ソーシャル無職
第1話 これが俺の最高の仲間たち
目が覚めたら異世界にいた。
俺は30代後半童貞無職子供部屋おじさんだった。
けど、最強の魔法を手にした俺は今までの俺じゃない!
正義のために戦いに身を投じるパーティの一員だ。
俺たちは夜中、豪邸の庭木に潜んでいた。
正義っていうのは事件が起きてからじゃ手遅れだ。
事件が起きる前に防ぐんだ。
だから戦闘は夜中起きる。
転生前は引きこもりだった俺には毎日新鮮で学ぶことばかりだ。
「侵入するぞ、準備はいいか」
パーティのリーダー、ロイドが言う。
ロイドはいつも冷静頓着で抜かりがない最高のリーダー。
ロイドの
「うぅ…本当に大丈夫かな…」
フランツはいつも不安そうだ。
臆病な兵士ほど生存率が高いという。
歴戦の猛者に違いない。
フランツの
「うっせーな、毎回耳障りなんだよフランツ。クソみてえな奴から金とって間違ってるわけねえだろうが」
エルクが苛立っていう。
エルクは口が悪いが、なんとういうか覚悟が決まっている。
まるで人生どうでもいいと思っているかのような戦い方をする熱い男だ。
もちろんこれは比喩表現、正義のパーティの俺たちにそんなわけはないんだけども。
エルクの
「行くの、まだ?腹減った」
マーティは体格のいい戦闘員だ。
とはいえ、俺の魔法が強すぎて戦闘にならないから最近はもっぱらドアの鍵や宝箱をハンマーで破壊する係になっているが。
マーティの
マーティは戦士連盟の正式な免許は持っていないらしいが、多分ブラック・ジャックみたいな凄腕の流れ者なのだろう。
「大丈夫!俺たちならできるさ!今日も力を合わせて成功させようぜ!!正義は絶対に勝つんだ!!」
みんなを見て俺は言う。
これから仕事だ、身体に魔力がたぎる。
俺、ヘルメスのクラスは物理クラスでありながら魔法を使いこなす選ばれしクラス、
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