4.骨盤底の役割

第8話

4.骨盤底の役割


骨盤底の筋肉の総称を「骨盤底筋群」といいます(図9)。恥骨と尾骨の間を、8の字を描くようにハンモック状につないでいます。直腸や膀胱、女性の場合は子宮などの骨盤内臓器を支える役割をしています。この骨盤底筋群は、排便の際に腹圧が加わったとき、直腸に腹圧を伝える支えとなる役割をします。便の排出時に腹圧は腹膜を押し下げますが、骨盤底筋群は下から支える役割を担っています。

高齢になると、筋力低下と骨盤底筋が緩むことで便を排出する力が低下します。そのため、便が直腸に残るため残便感を感じ、「すっきり出た気がしない」と訴える方が増えます。理学療法士らと連携し、腹筋や背筋や骨盤周囲の筋力アップ、股関節周辺と骨盤底筋が柔軟に動くよう働きかけます。


図9 骨盤底筋群の強み~つながる筋たち~



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る