【番外晴樹編】 晴樹は湊斗に片想い真っ只中
それに実際、その影の正体は、
「蘭君〜、!ゆいゆ〜い!可愛いよ〜!」
「うっさいねん!てか、撮りすぎやねん!」
「ヒラヒラ、恥ずかしい。ズボンが良い //」
「はわっ 照れてるゆいゆい可愛過ぎ!」
ただの蘭君先輩と結狂だっただけだった。
「
「女装が似合う子には女装させるでしょ?普通?」
「「「何当たり前の事聞いてんの?みたいな顔しないで」」」
何て
普通にふざけてたり興奮状態になったり、変態だと思っていた。
そんな事を払拭するかの様な出来事に遭遇した。
「こんにちは〜、」
「ぁ、はるるん。ヤッホ〜」
「あれ?湊斗さんだけですか?」
「うん、!
「そうですか」
BBQを行って数日後のこと、俺は結達より一足先に大学内に来ていた。
「湊斗さん、それなんですか?」
「これ?ブランドの新作のデザイン画、って言っても試作段階だけどね」
「凄い、、、、綺麗」
湊斗さんが描いていたのはとても丁寧で、1つ1つが細かくこだわっていて一目で綺麗と感じれた。
「でしょ?、俺の作った服で沢山の人が喜んでくれるって思ったら、嬉しくてさ。俺の作った服を着て笑顔になってそんな姿を俺は撮りたいな、何て思ってカメラ始めて」
「そーゆう理由が、、、、何か意外です。湊斗さんの事だから、蘭君先輩みたいな華奢で綺麗な子を隠し撮りする為にカメラ技術を上げたのかと」
「はるるんは俺の事どんな人だと思ってるの??」
と、聞かれたので思ったままの事を真顔で、
「蘭君先輩と結を狙う変態?」
「ん〜、否定出来ないのが悲しい」
「そこは普通否定するもんですけど?笑」
何て結達が居ない所で素直に笑った。偽りの笑顔をしていた時期もあった。だけどそんなのを無くしたのは結達だった。でも、それと同じでこの人と居ると演じている自分が馬鹿らしくなってくる。
「ふぁ〜、眠〜、それにお腹空いた〜」
「大丈夫ですか、、って隈酷いですよ。寝たらどうです?」
「ん〜、何か食べないと寝れないかも」
「、、、、ぁ、ちょっと待ってください。クッキーがあるので、良かったら」
俺は暇で作ったクッキーを鞄から取り出して湊斗さんに渡す。
「ありがとう〜、いただきまーす。ぁ〜ん パクッ モグッモグッ サクッ モグッモギュッ !」
「美味い!サクサク感とチョコチップの甘さと生地自体の甘さがあって超美味しい!」
「、良かったです。こうやって作ったのを褒めて貰えると嬉しいですね。やっぱり」
俺がそう少し照れた風に言うと、一瞬間が開いたかと思ったら、俺の両肩を掴んで、大きな声で。
「はるるんがこれ作ったの!?凄い!てんさいじゃん!!」
「ぇ?、、、、イヤイヤ、こんなの普通ですよ。簡単に作れますし」
「俺みたいな料理出来ない人からしたら、料理出来るだけで凄いって!」
「はるるん、器用だとは思ってたけどまさか、料理のセンスがあるなんて、凄い!」
「、、、、///// 」
怒涛の褒め言葉の連続で俺は照れてしまったと同時に、結と同じタイプだと感じた。無自覚で人を誉め殺しにするタイプの人だ。何て思ってしまった。
「本当に美味い。約2日ぶりの食事だから、あと100枚は食べれるぐらい美味い!」
「言い過ぎですよ。100枚なんて、、、、ん?2日ぶりの食事?」
湊斗さんが能天気に答えた言葉が気になって俺がそう言うと、湊斗さんはしまった!みたいな顔をした。
「湊斗さん、まさかですがいつからデザイン画描いてます??」
「、、、、きのu 「正直に」 はい、2日前からです」
「だから、寝不足だったんですか」
「これ、凛花さん達知ってるんですか??」
「ん〜、知らない??」
「なんではてな付けんですか!」
「もう、はるるん怖い!俺寝ます!」
何て不貞腐れて俺に背を向ける感じで寝てしまった湊斗さん。俺がふと湊斗さんに渡したクッキーの袋を見ると全部綺麗に食べ終わっていて、俺は少し感動したと同時に、
「この人、食生活本当に大丈夫だろうか、、、、」
と言う不安に駆られてしまった。
これが、俺と湊斗さんの奇妙な関係性を作る始まりだとこの時のまだ結の事が好きだった俺は知る由もない。
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