第5話 BBQ、それはハプニングが起きるイベント
「
「ん〜、ゲーム」
「それは、夏休み入ったらずっとやってるでしょ。今現在も」
「他、、、、
「えぇ〜」
ソファに座り蘭の脚と脚の間にスッポリと収まる様に座る俺。蘭はゲームをしていて俺はカップアイスを食べる。棒アイスを蘭に食べさせながらそんな会話をしていたら、
「アンタら、本当に仲良いわね」
「
「ぇ?何で来たん?ぇ、暇なん?」
「アホか、様子見に来たんだよ。夏休み入ったから時間も出来て夜中だけどバイト終わったし」
「そっか、ぁ、蘭、アイス垂れるからちゃんと食べて」
「はいはい、ペロッ 」
俺が泣いた日から約2週間が経ち現在夏休み真っ只中。お風呂上がりでパジャマを着てリビングでのんびりしています。
「とりま、今日は泊まる」
「分かった。お風呂まだお湯あるから」
「本当?なら今から入るか」
そう言った瞬間、凛花姉さんの手にあったスマホが鳴った。凛花姉さんはビクッとした後、相手を確認して電話に出た。
プルルルル プルルルル
「ビクッ 、、、、ぁ、、、、」ピッ
「もしもし、、、、」
「、、、、ぇ?3日後!?はぁ?、
そう言って電話を切ったら俺と蘭の方を見て、
「
「、、、、ぇ、俺らも?行くん?絶対?拒否権あるん?」
「多分ないわ。知ってるでしょ、蘭夜、アイツは一度決めたら最後までやるわよ」
「BBQ!蘭、俺行きたい!、、、、ダメ?((上目遣い&潤目))」
「OK、俺行くわ」
「本当アンタチョロいわよね。
「わぁい!
そう言って、笑顔で2人の顔を見る。
よっしゃあ!BBQ何て夏のイベントの醍醐味の1つ!ここで多分蘭は俺に対してもっとアプローチしてくる!その時に、告白の返事すれば!いける!!返事出来たら最高!意識してると思われたら吉!
何て思いながら、晴樹達にBBQの事をLI○Eをする。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「て事で、行こ!暇でしょ?」
「暇だけど、本当当然だね。まぁ、、、、」
「「「あの先輩なら、、、、ねぇ?」」」
そう口を揃えて俺の方を見る3人。翌日早速3人に家に来て貰って、部屋で色々話す。
「あの人って変態なのは当たり前なんだけど、何か謎だよね?」
「ブランドを立ち上げれるほどの財力と」
「別荘を持っている父親、謎すぎるけど分かる事は俺らにもある。それは、」
「「「「特殊過ぎる変態」」」」
そう言った後十数秒皆黙った後、お互いの顔を見て一斉に笑い合う。
「「「「、、、、、、、、」」」」
「「「「フフッ !!笑笑」」」」
「僕ら幼馴染歴長いからこーゆうのも普通に揃うもんね笑」
「長すぎて、ちょっと怖い時あるけどな。俺なんて、普通に
「ほら、僕の家族天然でアホだから」
「
「ほら、兄さん3人の事弟して見てるから」
「見られてる事は仲良い事なんだけどね笑」
何て話しながらBBQで何するか、話し合った。すると、コンコンッとドアを叩く音が聞こえてそちらに目をやる。
「はーい」
ガチャ
「結、姉さんから追加情報、当日は高校前に集合、湊斗さんと
「うん、分かった!ぁ、
「うん、今来たところ」
「湊斗さんの突然の思い付き、巻き込まれるのは何回目か、、、、」
「湊斗先輩はほら、人の迷惑を気にせず色々するから、真斗と俺で良く止めてる」
「2人共本当、何かすまんな」
「じゃ、夜ご飯の前には帰すから」
「分かった」
そう言ってドアを閉じて自室に向かった蘭達。するとジッと見つめてくる3人。
「、、、、それで?何か進展した?」
「へ?、、、、いや、全然、蘭は3年生だし勉強あるしそれに蘭はゲームばっかりだから、まぁ家では基本一緒だよ?」
「、、、、《結人、寂し泣き事件から学校以外で結人とべったりしてたもんね、蘭君》」
「《本人はそれが通常だと思ってる鈍感だもんなぁ、、もう少しそこら辺を意識して貰うんだったら、違う角度でしないとなぁ。蘭君先輩はそれ分かってそうですけど》」
「《アホ、考えて見ろ。あの結は両思いなのにいまだに告白しない鈍感だぞ?積極的なアプローチの方がアイツには効く》」
「?3人共、俺に聞こえない音量で話すのマジで辞めてくんない??」
部屋の隅で一塊になって聞こえない音量で話している3人にツッコむ。3人は俺の顔を見て「ダメだ。コイツ多分夏休み中は告白しねぇ」みたいな顔をする。俺はそれを気にせずさっきから気になった事を3人に聞く。
「、、、、3人共、やっぱりお泊まりってトランプかな?それともかるた??」
ズコー
「「「そっち!!?」」」
「?そっち???」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「到着!みんな、どう!?良いとこでしょ!?」
「うっさいねん、湊斗さん。あと、一々聞いてこんで、面倒くさいから」
「そうやって辛辣な態度とっててもさん付けしてくれる蘭君の事大好き!」
「俺は嫌い」
そう淡々と湊斗さんに毒を吐く蘭。現在11時半、BBQ当日、悠司さんの車に凛花姉さん、蘭、俺、晴樹、賢治、菜月。湊斗さんの車に真斗先輩、尚也先輩、
「
「
素敵なお2人を紹介して貰って、少し話しただけでも分かる良い人だと感じ取れた。別荘がある周りには山付近だから自然豊かで川も流れてて建物は2つしかないから広々としている。
「別荘は2軒あるから、じゃんけんで決め、」
「行きの車に乗ってたメンバーで別れるわよ」
「、、、、凛花さんの鬼!!」
「変態と同じ空間で寝かせれるか」
何て言う凛花姉さんと湊斗さんの攻防戦が起きたりもしていた。俺らは右の別荘に入り、賢哉君達は左の別荘に入る。と、言ってもだがこの別荘キッチン付近に扉がありそこから行き来出来る様になっている。
「悠司さん、何か慣れてますね。来た事あるんですか?」
「2回だけな。アイツが1年の時に夏と冬で連れて来られたから」
「部屋は8つあるから、好きな部屋選びなさい」
「結、隣の部屋な」
「うん!蘭と隣の部屋!」
「イチャイチャ、してんなぁ。賢治はどうする?俺は左端の部屋にしようと思うけど」
「俺はなら、左から3番目で、菜月は?」
「なら僕は間を取って真ん中を!」
そうして確実部屋に荷物を運んでまた別荘を出て湊斗さん達を待つ。数分経ったら湊斗さん達が出て来て、今日やる事を教えてくれた。
「まずは、カレー作ろう!事前に材料は買って来てます!」
そう言って大きな袋からじゃがいもや人参、玉ねぎ、カレールーの箱を取り出して、クーラーボックスを開けるとや色んなお肉や海鮮が入っていた。
「鶏肉と豚肉大量に買って来たから、2種類のカレー作ろっか」
「じゃ、2班に分かれます?」
「うん、そうだね。鶏肉カレーは私達で豚肉カレーは湊斗達ね」
そう俺、蘭、悠司さん、賢治、晴樹、菜月を後ろにやる凛花姉さん。
「ずるい〜!俺も蘭君とゆいゆいと料理したい〜!」
「湊斗、凛さんと部長に迷惑かけるな?これ以上俺の負担もかかけるな」
「
「湊君、無理だよ。透君がどれだけ、湊君に迷惑かけられたから、、、、それに凛花が決めた事だから」
「透さんと湊斗さん、仲良さそう」
「あの2人小学校からの付き合い、まぁ、幼馴染だから」
「湊斗先輩の暴走を止めれる人だし、」
「「俺らは凄く助かってます」」
そう口を揃えて俺に言う真斗先輩と尚也先輩。
「ぁ、賢哉君、このお米キッチン置いてくれる?」
「めぐちゃんも野菜をキッチンに」
「ぁ、はい
「はーい、分かりました!麻穂先輩!」
「兄さんの敬語、、、、ウェ」
「賢治、落ち着け、いくら賢哉君でも敬語は使えるから」
「菜月も賢治もそれ賢哉君に失礼だって気付いてる?」
「まぁ、俺もそう思ったけど」
「晴樹、お前が1番だが??覚えてろよ??」
何て言う会話が聞こえた。が、気にせず俺は蘭に目をやる。何でかって?
そりゃあ、
「蘭、蘭はお米炊けば良いから、他はやらないでね??」
「そうよ、包丁持つ事許さないから」
「、、、、ええけど、どんだけ俺に料理させたくないん?」
「「料理音痴で料理の常識ない子に料理はさせません」」
「蘭夜君、どんだけ料理出来ないだろ」
「、、、、蘭君の寧ろやってる所が見たいかも?」
「縁起でもない事、言わないでください湊斗さん!」
何て会話をした後、2つに分かれて食材を持って別荘に入って料理を始める。
「じゃ、結人、あとはよろしく」
「弟に全てを投げかける姉、初めてだよ」
「結人の方が美味しく作れるでしょ?」
「まぁ、そうだけど、、、、鶏肉多いしに種類のカレー、作るかぁ」
「!なら、1つはバターチキンカレーが良い!!」
「菜月、チキンカレー好きだもんね笑良いよ、あとは」
「ん、なら、パリパリチキンのトマトソースが乗ってるのが食べたい。前作ったやつ」
「あぁ、あれ?良いよ、賢治気に入ってたもんね。じゃ、それ作るかぁ、蘭、とりあえずご飯炊いといて」
「ラジャー」
そう言ってお米が入った袋を開けてお米の量を測ったりする蘭。俺はそれを横目に、鶏肉500gを取り出して1口大(ちょっと大きめ)に切ってそれをビニール袋に入れてヨーグルト、カレー粉、塩を入れて揉み込む。袋に入ったままタッパーに入れてから1時間漬け込む。
次に、玉ねぎを取り出す。
「玉ねぎ、、、、何個が良い?」
「俺玉ねぎ好きだから、2個が良い!それに手伝う!」
「じゃ、晴樹、お願い」
「その間に賢治はじゃがいも、菜月は人参切って」
「「OK〜」」
玉ねぎ(ちょっと大きめ)を晴樹と一緒に薄切りにして賢治はじゃがいもの皮を取って切り、菜月も人参の皮を取って小さめに切る。
トマトソースを作る為に玉ねぎを微塵切りにしとく。
「まだ1時間経つまでに鶏肉に下味付けて、焼くか」
「結〜、ご飯炊いたよ〜」
「ぁ、ありがと、蘭」
「凛花〜、何か俺らやる事ないねぇ」
「でしょ?だから私達はゆっくりとテレビでも見ましょ」
「うわぁ、ゆいゆいが料理やってる〜」
「うわっ、湊斗君先輩、何してんですか?」
「ぇ?はるるん聞いてよ!俺、ちょと卵をレンシレンジに入れて温めようとしただけで、なおやんに追い出されちゃって!」
「懸命な判断をしたんですよ、それで真斗先輩何で居るんですか?」
「?あぁ、湊斗さんの監査役、尚に言われて、俺居なくてもあの人達料理出来るから、あと蘭に会いたくて」
「、、、、真斗先輩も蘭と同じで不器用でしたもんね」
「俺よりかは出来ると思うで?」
何て話しながら、鶏もも肉750g(250gが3枚)の皮が付いてない部分に切れ目を入れて、両面に塩胡椒をまぶし、皮目からじっくりと焼く為にホイルをかけて重さを置き10分ほど弱火で放置、裏返して焼き、同じ事をあと2回する。
残り油に微塵切りにした玉ねぎ、トマト缶、コンソメ、ウスターソース、塩胡椒、カレー粉、砂糖、生姜チューブを入れて約10分ほど煮込む。
ソースを作っている最中に、底が深く大きめのフライパンに油を引いて火をかけてから薄切りにした玉ねぎを入れて飴色になったら、じゃがいもと人参を入れて少し炒めたら、漬け込んで置いた鶏肉を入れる。
少し煮込みながら焼いたら、トマト缶一缶を丸々、牛乳、ニンニクチューブ、ウスターソースとお好みソース、はちみつ、カレー粉、コンソメを入れる。
蓋をして弱火から中火で30分煮込む。時々かき混ぜる。最後にバターを入れて溶けるように混ぜれば完成。
パリパリに焼いた鶏肉3枚は二口大に切り、ソースをかけてパセリを張れば完成。
カレーの蓋を開けて、お玉で少し取りスプーンで味見出来る分を取って味見する。
「ん〜、、、、蘭、ちょと来て」
蘭に手招きをして呼び、俺の前まで来る蘭。
「ん?何、結」
「ちょと、カレー味見してくれない?」
「ええで、あーん」
そう口を開けて言う蘭に俺はスプーンで味見出来る分を取って蘭に食べされる。
「、、、、ちょと足りない、、ぁ、ケチャップとコンソメもう1個かな、」
「OK、やってみる、ありがと」
「おん、全然ええけど、、、、このネックレス、買ったん?」クイッ
そう言って俺が付けてたネックレスをクイッと引っ張る蘭。その顔はちょと変だったが、普通に答える。
「へ?ネックレス、ぁ、うん、この前、夏休み入ってから」
「ふぅん、俺も買おうかな、これどこで買った?」
「ん、これはこの前、映画一緒に行ったショッピングセンターの中にあるとこ、今度行く?一緒に」
「おん、行っこか、同じやつ欲しいわ」
「あれ?気に入った?、じゃあ、他のアクセも同じにしよ!」
「うん、指輪とかブレスレットとか、しようや」
「ぁ、腕時計とかもええなぁ」ポワポワ
「良いね。腕時計とか持ってないし、蘭とお揃い嬉しい(、、、、ヤッタ!昔は同じ服とか靴とかだったけど今全然違うから同じって嬉しいし好きな人と同じって言うのが何とも言えん!)」
何て話しながら、俺はケチャップとコンソメ1個を入れて少し煮たさせてから完成。後ろで晴樹達が何か言ってるが、気にせず炊き終わった炊飯器を開けて様子を見て、食べる準備を始める。
「うわっ、意味調べたら、ネックレス、あなたとずっと居たい、あなたは私だけの物、って言う意味があるみたい。晴樹そっちは?」
「菜月、ほんと気になったら調べるよね。えぇと、ブレスレットと指輪は永遠とか束縛を意味してるっぽい。ブレスレットとだとその太いほど束縛感情が強いって言う現れみたいだよ。次、賢治」
「だと思った。腕時計の意味はあなたと同じ時間を過ごしたいとか、自分との関係を大切にして欲しいみたいな意味があるみたい」
「わぁ〜、蘭君って束縛が強い〜。それにあの顔本当に好きなんだねぇ〜」
「いや、あれ多分蘭のやつ無自覚でやってますよ。アイツ基本、結の前ではポワポワして甘やかしてるんで」
「蘭夜は家族の中で1番結人を溺愛してて当たりがあんまりキツくなく寧ろ甘いのよ。私にはツンなのに」
「あぁ、分かるかも、蘭夜ってちょと俺らにツンだけど、結人君に対しては何か雰囲気が甘く感じる」
「俺には厳しいのに、酷いよね、蘭君って」
「それはお前が悪い、自業自得と透さんが仰ってます」
「なおやん!居たの!てか、透も酷い!」
「口答えは許さない。と言ってます。あと、もうカレー出来たのでこっちに持って来る準備手伝え、だそうです」
「分かったよ!じゃ、また後で!」
「一生戻って来んくてもええけど?」
「蘭君の鬼!!」
何て言いながら隣の別荘に戻ろうとする湊斗さんと呆れた顔をする尚也先輩と真斗先輩。俺は急いでご飯にカレーをよそおうとしたら、蘭にお玉を奪われた。
「わっ、蘭なに?」
「結、もう座っとけ、あとは俺と姉さんでやるから」
「ぇ、でも」
「ご飯作って貰ってんのに、ご飯注いだり持って来させたりする仕事までさせれるわけないやろ?結は黙って俺に甘えとけ」ナデナデ
「///// ぅ、うん。分かった」
そう言って俺の頭を優しく撫でる蘭の笑顔と優しさとかっこよさでうんとしか言えず、椅子に座ってしまった。あのかっこよさはマジで卑怯です。俺が好きなの知っててやるとか、鬼です。いつもあんな感じで俺を甘やかしてきますが、告白してきてから甘やかし過ぎると感じますら、、、、、付き合ったらどうなるんだろ?、まぁ、まだ分からない話だけど、
何て思いながら、隣の別荘からカレーを持って来た湊斗さん達と楽しく美味しくお昼ご飯を堪能します。
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