【祝200PV突破!!】双子?の俺らは恋愛真っ只中
橋本衣
真実と夏休み編
第1話 衝撃の真実
朝の日差しがカーテンの隙間から照らす部屋に入って行き、カーテンを全開にする。そしてベットの上で丸まって寝ている男に俺は声をかける。
「
「んっ、、、、」
「んもぉ、蘭、起きてよ!朝ご飯食べれなくなるよ!」
「んん、、、、ファァァ、、、、
丸まったところから顔を出して俺の顔を確認する蘭こと、
「おはよぉ、今日の朝ご飯はお米と目玉焼きにウインナー、鯖の塩焼きとお味噌汁だよ」
「ママは原稿がやっと終わって今寝てる。パパはもう仕事行ったよ」
「そうなん、ご飯大盛りな」
何て言いながら起き上がり制服に着替える
「はいはい、分かってるよ」
「じゃ、先に下降りて準備しとくから早めに降りて来てね」
「了解〜」
そう言って俺は1階に降りる。この家は築6年目で土地を土地自体を買って好きな様に建てて貰ったから使い勝手も良いって両親は良く言っている。何て考えながら、ご飯をお椀に大盛りによそっている。
「
「うん、時間があったから、若鶏の唐揚げと白身魚のフライ入り!」
ご飯を運んでいると後ろから歯磨きをしている蘭が声をかけて来た。
「おぉ、良くヤッタ!流石、我が弟」
「たったの3ヶ月差の双子の弟ってだけでしょ」
「いや、充分離れてると思うで、3ヶ月は」
「いやいや、それは蘭が俺の栄養取ってたからでしょ?」
「、、、、まぁ、そうやな」
そう、俺達は3ヶ月違いで学年も違う。蘭が高校3年生の1月生まれで俺が高校2年生の4月生まれ。蘭が俺の栄養を取ったて言うのは母曰く、お腹の中に居た時に、蘭が俺に必要だった栄養を多く取ってて、俺だけ栄養不足だったから、蘭を帝王切開で早めに生んで、その3ヶ月後に栄養がそれなりに行き渡った俺を出産したってわけ。それが良かったのか、身長や体重の差はあまりない。二卵性双生児だからあまり似てないが初対面の人には良く間違われる。
基本的に見慣れてない方への見分け方は特濃ソース顔が俺で塩顔の三白眼が蘭です。
「ふぁぁ、やっぱ眠いなぁ」 ギュッ ((結人の背後から抱きつく))
「昨日もまた夜更かししたんでしょ?(コイツ本当に眠たいな?眠たい時はこーやるんだからぁ〜、、、、、本当に俺の心臓に悪いから!)」
「、、、、少し?」
「その少しは本当かな?」
「まぁ、ええやろ?さっ、ご飯食べようや!」
「はいはい」
何て、話しながらご飯を食べ始める。美味しそうに食べている蘭をじっと見ていたら視線に気づいた蘭と目があった。
「ん?何?結、何か付いてる?」
「へ?ううん!何でもない!(/////はず!顔見てたの気付かれた!!)」
「ふぅん、ならええけど」
「ん!この鯖、塩加減が丁度ええ!流石結やな!笑」
そう言って再び、食べ始める蘭。
本当に可愛く食べるなぁ笑、本当に大好きだなぁ、、、、この感情は絶対に蘭にはバレてはいけない。バレたら、絶対、絶対に、、、、
・・・・・・・・・・・・・・・
「引かれるから気持ち伝えないのわねぇ〜」
「まぁ、いきなり双子の弟に恋愛的に好きだから、付き合ってくれない!?」
「って、言われたら蘭君はびっくりはするだろうね〜」
「好きなら好きって言えば?伝えずに今の関係を続けるのってむず痒くない?」
昼休みの時間、教室の一角でそう友人3人から言い詰められている俺。そう、俺は蘭夜の事が恋愛的に好きである。好きって気付いたのは小学校の低学年だった。迷子になった俺を怪我をしているのに一生懸命に探してくれた時に、、、、
『結!大丈夫か!!?』
『蘭にぃ!(泣) うん!、、、、って、怪我してる!』
『んなの、結が無事なら大丈夫や!大切な結が傷付く方が俺は嫌や!』
『ドキッ///// 蘭にぃ、、、、大好き!!』
『、、、、俺も大好きやで!』
てのが俺の初恋であり、蘭への恋心を自覚した瞬間だった。因みに、昔は蘭の事は蘭にぃって呼んでたから、今は呼んでないけど、、、、たまに呼んだりするけど。
「言える訳ないでしょ、だって俺と蘭は双子だよ?双子の弟から告白されるなんて蘭は絶対に思ってないしされても嫌でしょ?」
「俺は好きな人に嫌われるぐらいなら、この気持ちは本人にバレずに死んだ方がマシ!」
「
「、、、、てか2人って本当に双子なのかなぁ〜?」
「
「確かに、俺と蘭は誕生日違うけど双子なのは本当だからね?」
そう俺が言うと3人は顔を合わせて再び俺の方を見て、
「「「実は双子じゃないって事はないよね?/あったりする?」」」
「んな事で、息合わせないでよ。幼馴染‘s共」
「結人も俺らと幼馴染でしょ」
「ぁ、そうだった」
何て話しながらお弁当を食べる俺ら。双子じゃないなんてある訳ないじゃん!確かに性格はあんまり似てないって言われるけど、そりゃあ二卵性双生児だし?もし、双子じゃなかったら、、、、俺らの関係ってどうなるんだろう。
何て考えなら、授業も受け始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「実は、蘭君と結君、双子じゃないって言ったら、どうする??」
「それで、
「「「は??????」」」
「だよね〜」
月光が照らすリビングに座り夕飯を食べ終わってのんびりしている俺らに衝撃の発言をしている両親と困惑している俺と蘭と凛花姉さんと、私知ってる〜って言う顔をする舞葉姉さん。
夕方、今日は久しぶりに6人で夕飯食べるよ、ってママからL○NEが来ていて何かあったのかと思ったら、まさかこんな話されると思わなかった。
「お母さん?どう言う事、私、舞ちゃんと血繋がってなかったの!!他人なの!?」
「、、、、俺と蘭が双子じゃない?」
「それが本当やったら、俺か結は母さんと父さんの子供じゃないって話やろ?」
「らんらんの読み通りだよね?」
「えぇ、その、舞葉と結君は私の弟と、」
「俺の妹との間の子供だ」
「、、、、ぇ?」
そう言われて俺は再び硬直して少し体が震えてしまった。他の2人も驚いた。舞葉姉さんは楽しそうに笑っていた。もしこれが本当ならら、
「叔父さんと叔母さんって、確か丁度17年前に事故で亡くなったんだよね?結人が産まれた翌月に」
「そう、お父さんのお父さんとお母さんはもう既に亡くなってて、他の親戚も遠くに住んでたり高齢だったから、私達夫婦が2人を引き取ったの」
「まぁ、蘭と結が顔似てるのはお互いの両親が兄妹だったからってのもあるけどな」
「それ利用して双子ってしたんだけどな」
「舞ちゃんは知ってたの?」
「まぁ、私その時既に9歳だったから、それなりには知ってたけどね」
何て4人で話していて、俺は隣を見て蘭と静かに顔を合わせる。蘭はいつもクールな顔が驚きの表情をしていた。多分俺も驚いた顔をしていると思う。
「俺と蘭は双子じゃなくて従兄弟同士だったって事?(、、、、ぇ、て事は付き合えるって事!?)」
「そうみたいやな。双子じゃなかったんか、、、、なんや少し寂しいな笑」
「!!で、でもそれでも、俺と蘭は兄弟でこれからも双子じゃん?」
「フハッ そうやな。そうやったな笑」
何て笑い合っていたら、次にもう1つ衝撃発言をされた。
て言うか、マジかぁ。付き合えんじゃん。早く知りたかったなぁ、、、、
「ぁ、それとね。お父さん来週から転勤が決まってて、ちょと長めだからお母さん着いて行きます!既にあっちで暮らすマンションも見つけてあるんで、安心してね!」
「今日はそれを伝えようって話し合ってたんだけど、これを機に従兄弟同士って事を伝えようかなって思って」
「ぇ?転勤?、、、、まさか、俺と蘭も?」
「いや、この家の管理してくれる人居ないと大変だし、お姉ちゃん達がたまに様子見てくれたら良いから、このままこっちで生活しても良いわよ」
「ヤッタ!転校なし!」
「、、、、良かった。また、転校するんかと思ったわ」
「あぁ、蘭はね笑」
何て安心した顔をする蘭。何で安心してるかって言うと、蘭は昔からしっかりしてたんだよね。蘭が6歳の時に1年間と、小3から小5の前半の2年半の計3年半関西に暮らしてたから関西弁喋るんだよね。蘭は転校に慣れてるけど人見知りだからあまり好んでないらしい。
「OK、バイトで暇な時に顔出してみる。私結構忙しいけど」
「私も時間があったら来てみる。今日も
「俺と蘭はもう高校生だよ!」
「結はともかく、俺は来年は大学生やし、大人やし安心して欲しいわ」
「ムッ 不器用な蘭には言われたくない!俺は料理出来るし!」
「んなの、頑張ればやれるわ」
「ふっ、卵を温めると固まる事を知らんかった男に言われたくないわ」
「、、、、それは、そうやったわ」
料理音痴で料理偏差値が低い蘭にそう言うと、一瞬にしてそうやったって顔をしている蘭。蘭は超が付くほどの不器用であり、調理が苦手で危なっかしく、変な解釈で料理したりする。その反対で俺は昔から仕事で忙しい両親の代わりに姉たちの背中を良く見ていたからか姉以上に料理が得意になっていた。
暫く話した後、俺と蘭は部屋に戻ろうと立ち上がって2階に上がる。戻る途中で2人で話す。
「結と双子じゃなかったんかぁ〜、衝撃やな」
「、、、、うん、そうだね。何かちょと寂しいな」
「何で?」
そう言われて俺は立ち止まって顔を俯く。付き合えるっていう事より双子じゃないって言う衝撃の方がやっぱり強かった。ちょと泣きそうでもある。
「だって、ずっと双子だと思ってたのに実は双子じゃなくて従兄弟同士って言われたら、何か双子の絆が無くなった気がして」
「双子って特別だなって思ってきてたから、双子じゃないと特別じゃないなって思うんだよね、、、、って、今こんな話しても従兄弟同士な事には関係ないよね笑」
そう1人喋っていると、蘭が俺の方に向かって来て、俺の頬を両手で掴んだ。
「このバーカ!」
「にゃっ!?」
「なぁに、特別じゃないだ!双子じゃなくなって俺らは家族やろ?それに、双子じゃないのに、シンクロしたり普通に間違われられるのだって特別やんか?俺は結の事がずっと弟としても大好きやし、大切やと思ってる!どんなに双子じゃないってなっても、俺と結の絆は姉さん達以上にあるやろ?」
「、、、、うん!そうだね!」
そう俺に真剣な顔をして伝える蘭の顔はいつものクールな顔じゃなくて真剣で優しく俺の事が大好きだって思ってくれている顔だった。俺の頬を掴んだ手を離して俺は蘭の顔を見る。
「ありがと、そう言われてちょと安心した。、、、、じゃ俺もう部屋戻るね!」
「おん、じゃ、俺先にお風呂入るわ」
「うん、分かった!」
そう言って俺は部屋に入る。入った瞬間、全身の力が抜けて、座り込んでしまい。両手で頬を包む。
「!!!!!!イケメン過ぎ〜!!」
そう言ってから最後の力を振り絞ってベットに倒れ込んで枕に顔を押し当てて、叫ぶ。
「《何なの?!あのイケメン!自分の顔が凶器なの!気付いてないんですかって!話なんですけど!?本当あんな顔が真近くで居るのとか、耐えれる訳ないやろ!?》」
「《ほんとに、3人の言った通りで双子じゃなかったけど、嬉しいけど!色々複雑!!!?》」
そう叫ぶが全て枕が吸収して、あまり音量は広がってない。何で、複雑かって?そりゃあ、双子じゃなくて従兄弟同士だから結婚は出来るけど、双子じゃないって分かったら少し距離出来るかも知らないじゃん!!多分、蘭はそんな事しないけど!!でも、もし距離出来たら、寂しいじゃん!?それに今の関係を保っている方が、お互いに良いんじゃないか、それに蘭の事を考えたら、告白なんてしたら関係が壊れちゃう。
何で頭の中で葛藤しながら、蘭がお風呂を上がるのを待つ。
*
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*
チャプン
「はぁぁ、マジかよ。結と従兄弟同士、、、、って事は付き合えんじゃん」
部屋に戻ってすぐに俺はお風呂に向かって体を洗ってから湯船に浸かった。湯船に浸かって数分、先程の話を思い出す。
「、、、、マジかぁ、でも気持ち伝えた所で、結は俺の事兄弟としか見てへんし、気持ち悪いって思われるかもしれへんよなぁ」
何て呟く。そう俺、双野蘭夜は、結の事が恋愛的に好きである。だが、それを隠していままで生活していた。そう気付いたのは俺が小学生になったぐらいの時、、、、
『にぃに、学校行っちゃやー!』
『ユイ、俺行かんと、遅れる!』
『にぃにと一緒が良い!』
『来年なったら、一緒やろ?』
『でも〜!』
『!!なら、大きくなったら結婚しよ!!』
『、、、、へ?結婚?』
『うん!やって、ママが言ってた!結婚したらずっと一緒だって!』
『ユイは俺が好きなん?』
『うん!1番だいしゅき!!』
『ズッキューン ブワッ//////// ドキドキ 、、、ええで、なら結婚してあげる!』
『やった〜!!』
ってな事があった。それからだろう、結の事を弟以前に好きな人としてしか見れていない気がする。と、言っても結は弟としても大切な存在だと思ってきたからこの気持ちは伝えない様にと思って生活し続けていた。それにもし伝えたら今の関係性が壊れる、そしたら優しい結は俺に遠慮したりもしかしたら家族として保てなくなって居なくなるかもしれない。そんな事が起きるなら、伝えない方が幸せ何だって思ってた。が、今日の事があり、俺の脳内にある事が思い浮かんだんや。
「でも、恋心を伝え続けてたら、結も俺の気持ちに気付いたりするかもしれへんし?それに、結は俺の事は大好きだから、、、、押し続けてキスとかしても「兄弟だから」とか伝えたら結も納得するくない?、、、、良いよね?」
何て思いが沸騰し、湯船から立ち上がって
ザブンッ
「長年の片思いが叶うのかもしれないなら、嫌われても良いこの思いを実らせるぐらいアプローチしてやるんや!!!」
そう叫んだら、扉の先から
「
「、、、、凛花姉さん、ごめん。それとありがとうな」
そうお礼を言って、再び湯船に浸かる。
ブクブクッ ブクブクッ
俺が結の事が好きなのは家族全員(結以外)が知ってるんよ。姉2人に関してはバレたんやけどな。4人には好きな事を絶対にバレない様にして貰った。もし、好きだって今バレたら、結にとっては衝撃の真実を短期間で2つ知る事になる。そんな事は俺には出来ない!やから、今じゃないもっと時間を作り結が俺に恋愛的に好きになってからバラした方が得になる。
今日で俺らの関係はただの双子から、俺の事を兄弟として好きな結と結の事を
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