異世界配信者〜世界最強の魔術師ですが、森の奥で異世界から配信してたら住所特定されて草生えた〜
座頭海月
一章 魔法使い、配信者になる
第1話 魔術師だけどお前ら特定してみろよwwww
1:名無しの魔術師:
ワイ、異世界に転生するww
家特定してみろwww
2:名無しの魔術師:
スペックキボンヌ
3:名無しの魔術師:
異世界転生とかwww
妄想乙
4:名無しの魔術師:
それが妄想じゃないんだよなぁ…
スペック
外見:灰色の髪
名前:グレイ
年齢:外見年齢は24歳
身長:176cm
職業:魔術師
体型:筋肉はそこそこ
特定に必要な質問とかは聞かれれば答えるぞ。まあ住所はないから大まかな場所特定してくれれば負けってことでよろ
5:名無しの魔術師:
魔w術w師w
6:名無しの魔術師:
年齢は30歳の間違えなんじゃ?
7:名無しの魔術師:
なに?名前めちゃくちゃ外国人じゃん。ハーフなの?
8:名無しの魔術師:
仕事しろニート
9:名無しの魔術師:
ホームレスかな?
10:名無しの魔術師:
違うわ!
まあ、とりあえず写真うpする
上から家、周りの風景、家の中の写真だ
https://※※※※.jpg
https://※※※※.jpg
https://※※※※.jpg
11:名無しの魔術師:
森やなぁ
12:名無しの魔術師:
どこここ?別荘的な?
13:名無しの魔術師:
針葉樹か。北海道?
14:名無しの魔術師:
すごい自然豊かで羨ましい。俺もそこ住みたい
15:名無しの魔術師:
情報が少ないな…
現状だと寒い地域くらいしかわかんねーな
16:名無しの魔術師:
ログハウスってやつだよね?
ほんとに自宅か?借りた山奥の別荘とかじゃねぇの
17:名無しの魔術師:
一応自宅や
18:名無しの魔術師:
全然わからん、ヒントくれ
19:名無しの魔術師:
なら、動画で家とか紹介するわ
今からここの配信サイトで配信する
20:名無しの魔術師:
あまりにも自然な誘導 俺じゃなきゃ見逃しちゃうね
21:名無しの魔術師:
なに?つまり自分の配信の宣伝ってこと?
22:名無しの魔術師:
しょーもな、解散解散
23:名無しの魔術師:
ふーん、逃げんの?
24:名無しの魔術師:
は?
25:名無しの魔術師:
ん?
26:名無しの魔術師:
お前言ったな
27:名無しの魔術師:
絶対特定するわ。早よ配信しろ
28:名無しの魔術師:
ピキピキでワロたw
………………………………
……………
……
「あー、あー、マイクテスト。聞こえてるか?」
“聞こえてるぞ”
“何その格好ww魔術師のコスプレ?ww”
“魔術使え”
“格好以外は普通だな”
“若くね?”
水晶に向けて俺がそう話しかけると、水晶の端の方に文字が流れる。
よし、接続はできてるようだ。
「んじゃ、見たいとこ書いてくれよ。多分見せられないところはないから」
“寝室のベッドの下”
「ごめん見せられないとこあったわ」
“即堕ち二コマかな?”
“正直でよろしい”
“台所見せてくれ”
「おけ、台所ね」
言われた通り、台所に移動する。
「まぁ、特に珍しいものはないかな?」
少し遠目から台所を写し、中をゆっくり往復する。
“え?水道どうなってる?”
“いやいや、初めて見る珍しい形してるぞ”
“なんかコンロも変な玉入ってるんだが?”
「…?別に普通の魔石だろ」
特に変哲もない炎の魔石を使ったコンロと水の魔石を使った水道。
なんの違和感もない光景だが…あっ。
「そういや、そっちには魔石がないのか」
“魔石?”
“ラノベみたいな設定だなwww”
“そういうスタンス?矛盾見つけたら指摘やばいぞ”
“自称異世界転生者…”
「いやいや、そういうのじゃないんだけど…ほら、こんな感じで」
そう言い魔石に指をかざすと、水が湧き出る。
“おお…どうなってんだこれ”
“CGか?3D映像みたいな感じじゃね?”
“そういう飾りってこと?”
どうやら信じてはもらえないようだ。まあ、仕方がないか。
「まあサクサク行くぞ」
そして、風呂場やトイレ、寝室や書庫などを回っていく。
“猫いるやん!”
「おう、一応うちの飼い猫だ」
“かわいい”
“かわわ”
“かわいい”
途中、椅子の上で丸くなって寝ている黒い猫が映りコメントが盛り上がったり、質問コメが流れてくるので適当に解説をしながら進む。
「と、こんなもんかな?まあそういうわけで、俺異世界に転生したから特定なんてできるわけないんだよね!というかここ住所なんてないし☆」
“顔やめろwww”
“お前UZEEEEEEE”
“嘘つくなカス”
“他にはどんな部屋があるん?”
そうやって視聴者を煽っていると、コメント欄に一つの質問コメが流れる。
「他の部屋?そうだな〜後は倉庫と、実験室くらいかな?」
“実験室?”
“何それ怖い”
“科学者の方?”
「ん?一応明日の配信で使うから実験室は見せてなかったけど、一応見てくか?」
“頼む”
コメントの要望に答え、実験室に入る。
“お〜”
“凄い出来だな。スタジオ?”
「いや、俺の家なんだけど…まあ、この辺は明日の配信見て貰えればいろいろ信憑性もあるかなって思ってるわ」
“面白いなら見る”
“ちなみに何するの?”
「ふっ、よく聞いてくれた。明日する配信は…!」
待っていた質問に、俺は答える。
「服を溶かすスライムを作ってみた、だ!」
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