転生賢者の学園生活~前世の知識で無双する~

灰雪 桃華

第1話

これはとある世界の物語。


山の中にある盆地で一人の人間と龍が激戦を繰り広げていた。魔力と魔力がぶつかり合い空間が軋んでいる。それはかつて神話の時代と呼ばれていた頃の魔力密度と遜色ないものだ。


 「貴様、矮小なるニンゲンごときがー 第九階梯魔術 氷河の頂ギアチャイオォ!」


龍が無詠唱でそれも高位魔術である氷属性第九階梯魔術を放つ。それは山のような氷の塊が男の頭上に向けて落ちていく。それを男は冷静に対処する。


 「第十階梯魔術 色無き風」


男が風を放つ。それが氷に当たるとそこから氷が消滅していく。それを見た龍は、畏怖の表情で男を見る。


 「っ!」

 「どうした?その程度か? 第十階梯魔術 破滅の冬フィンブル


神話の全てを凍てつかせる吹雪が吹き荒れる。

それは、龍も例外ではなく鱗に霜が付き初める。しかし、黙ってそれを見ている龍では無い。当たり前のように反撃にでる。


 「第十階梯魔術 雪の渦ニウィス・ルイナ!はは、どうだ、矮小なるニンゲンよ。」


男の周りに雪の渦が出来、雪で埋もれていく。そんな中でも男は冷静だった。自信に満ちた目で魔術を唱える。


 「第十一階梯魔術 冬の終わりデジェーロ


雪が解けるように魔術そのものが崩壊していく。それはまるで春の訪れのようだ。そして十一階梯魔術という言葉に龍が驚く。


 「十一だと...。貴様賢者なのか⁉」

 「やっと気づいたのか...。そう、俺は白の賢者・ニヒルだ。」


白の賢者・ニヒル

この世界は魔法は才能、つまり魔法適正によって決まる。例えば炎属性に適正が無いものは適性があるものには炎属性の魔法では勝つことが出来ない。しかし、適正無しの青年が多くの魔導士を倒してきた。そして、赤の賢者、黄の賢者を下すまでに上り詰めた。そして第十階梯より上の魔術を使えることからついた異名は白の賢者、つまり魔法適正が無い賢者ということだ。皮肉を込めているのだが本人は気に入りこの名を名乗るようになった。


 「ならば我も本気を出さんばならんな 第十一階梯魔術 凍えの時プルイーナ

 

草木が山が空気が全てが凍てつき死の世界へと変貌していく。その中でも男は平然と立っていた。そして唱える。


 「第十二階梯魔術 炎色 紫炎レヴァーティン


紫の炎を宿す剣が現れ、全てを溶かしていく。基本魔術は相性属性の前に階梯が高い方が勝つ。つまり十二階梯魔術を使ったニヒルの方が有利である。そしてそれは龍の鱗を焼いて全てを焼き尽くさんとする。その結果、龍は重症とも言えるダメージを喰らいすでに満身創痍だった。


 「我はもうじき死ぬだろう。だが、我は貴様を殺すと決めた。それは絶対だ。 第零階梯魔術 終焉の輝き」


ニヒルはこの詠唱に驚いた。これは自らの魂を犠牲とした自爆攻撃。まさかこんなグレイジーな攻撃を仕掛けてくるとは思わなかった。防御術式を構築しようにも間に合わず、ニヒルの視界は真っ白に染まった。









continue?




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ユキです。他の話の合間に筆休め的な感じで書いていきます



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