1(8月17日)
夏。秘境とはいえ小さな集落があり、浜沢家含め4家族がこの集落に住んでいる。浜沢と同じ境遇の夫婦が、鈴木夫妻、豊池夫妻。後、若い夫婦で桜井家がいる。妻の名前は理子、夫が巧。養子縁組で子供はどこかにいった、無責任な夫婦。
この8人が――サバイバルの参加者だ。
***
8月17日。空は雲一つない晴天。
「あら、美津子さん、どうしたの……」
裕子がいった。美津子が泣きそうな顔で訴えた。「集落の住人が一人ずついなくなるの。いなくなった次の日、死体が見つかる――」
「やめてよ、そんな物騒な話」
二人の顔はどんどん歪んでいく。
「ほんとなのよ。前田さんのいるS集落、次いで私のいるY集落――そうなると次は……」
「なるほど、あたしの集落、と」
「そういうことよ」
美津子は帰っていった。(どうしたのかしら、美津子……)裕子は動揺していた。
月刊 ようこそぬまのべミステリー 2024年 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel
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