騙された武器屋は転生し逆襲する
*-*apple
1人目
町での出来事
第1話
世界には知らないだけで素晴らしい技術を持つ者がいる。
ある町にそのおじさんがいた。
「カンカン!」
、、、
その日、史上3人目となる第8等級の剣を完成させた。
「ふぅー」
汗を拭う。
「またあの子供たちに支給しなくてはな。」
だがそれをこのおじさんは理解していなかった。
「キャハハ!」
5人の20ぐらいの男女がやってくる。
「おい作れたんだろうな?」
この冒険者たちはこの街、いやこの世界で100位以内に入る冒険者と言われている。
「、、、」
「答えろや!」
「はい。」
それを手渡す。
「わかっているよな。この最強のパーティーが作れって言っているんだ!これほど光栄なことがあるか!」
だがこの5人は知っている。この武器はとてつもない物だと。
「マイ。」
そう言われて剣の前にたった女の目が緑になる。
「確かに、8です。」
「よし。」
しかしそれをおじさんは理解できない。
「ぶえ!」
「全部揃えればお前には用がねぇ!証拠隠滅のために、俺たちのために死んでくれや!」
「オエッ!」
こいつら以外に人はいない。誰も助けてくれない。
「お前のその目、ウザかったんだよ!」
その5人に笑われながら、俺は目を閉じた。
***
明るく、温かい何かに包まれる。
「ご苦労様でした。辛かったでしょう。」
声が聞こえる。
「いや俺は、、何も。」
「そんなことはありません。満場一致であなたの転生が認められました。」
「転生?」
「そうです。新しい命として生き返るのです。少し性格に変化が起きてしまいますが。」
「それは楽しいのか?」
「はい。」
「じゃあやりたい。」
「わかりました。」
そしてまた意識を失った。
「バブー!」
そしてもう一度この世界に戻ってくる。赤ちゃんとして、、、
***
3歳。名前は宗介というらしい。
これまであまり体を動かすことができなかったが、ようやく動かせるようになった。
世界は前と同じと予測される。
根拠は、本の内容、文字、喋っている言葉である。
植物や食べ物も同じのため、確定と言っていいだろう。
いつ頃に転生したのかは情報が少なくわからない。
「何をしたらいいのやら。」
今だ今回やることは決まっていない。
もう一度鍛治職人となり、もっといい品質のものを目指す?
それとも冒険者としてやってみる?
とりあえずどちらかはしてみたいものだ。
どちらも体力が必要。
ということで公園でずっと走っている。
魔力が覚醒するのは5歳から。それまでは体力作りを基本にしよう。
***
そして2年間体力作りをしてきた。
ようやく魔力が使えるようになる。
冒険者となるなら魔力を鍛えなくては、、でもなるかはわからないし、、
「ご飯よー」
それを考えながら食べていると、両親が笑顔になっている。
きっと私が5歳だから、、
5歳?
ようやく自分が5歳だという事を再認識する。
「時間があるじゃないか!」
「え?」
「いや、、、ううん。何もないよ!」
おじさんの気分になっていた。
あまり時間もなく、成長も遅いから何かをするために時間がかかるあの時の気分に。
今は子供。研究では子供で多く魔力が伸びるとされている。
「やるしかない!」
早速座禅を組んで魔力を感じて増やし始めた。
1年。魔力を鍛える。
前世であまり魔力を鍛えていなかったからか、子供の成長力がすごいのか、はたまたどちらもか、その魔力量は昔の俺を抜いていた。
「ファイヤーボール。」
夜にまほうを連発しているからか、制御力もある。
「6歳。もう少しで学校か。」
当然学校がある。
「最後まで鍛えなくてはな」
この頃に俺は死んですぐ、転生したことがわかった。
***
と思っていた頃があった。
なんとこの辺。学校がないらしい。
つまり何も変化がないということ。
「お父さん!武器を作りたい!」
「ごめんな。」
お金がなくできない。
「お母さん!ダンジョンに!」
「危ないでしょう?」
却下される。
ダンジョンに入るには許可が必要。
、、、何をするにもお金は必要。ダンジョンで稼ぎたかったのに、、
「じゃあ俺と戦ってみろ。もし実力があればいかせてやる。」
と父。
「ちょっと」
と母が言うが。
「俺も同行するから。」
と父は認めさせる。
多分実力というのをわからせるためだと思うが、、
勝たせてもらう。俺の将来のために!
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