第2話
「ふん!」
木の剣を振る。
そして斬撃が飛んでくる。
「ギギギッ!」
それを受け止め、
「オラ!」
流す。
「おお!さすが私の子供だけではある。」
タタタッ!
走って距離を縮めようとするが、俺のスピードでは難しい。
「ふんふん!」
その間に斬撃。
こんなに小さい子が魔法が使えることは、後々めんどくさいので隠している。
そのため今回も隠して使う。
剣に風魔力を乗せ、
ガガッ!
相殺する。
「なっ!」
ちょっとだけ足に魔力を乗せて、
タタタタッ!
「やぁ!」
剣を振るう。
キン!
だが受け止められる。
「なんだ。力で勝てるとでも?」
「うおっと!」
そのまま吹き飛ばす。
くそこれじゃあガラ空きだ。
「キンキンキン!」
なんとか合わせる。
「ちょっとお父さん。」
「あれ、、こんなに強いとは思わなかった。」
そろそろいいかな?
前世、学生の頃の貧弱な体でもスライム、頑張ればゴブリンは倒すことができた。
これぐらいあれば余裕。流石に許して、、
「まだ認めんぞ!」
認めてくれよ!
「オラオラオラオラ!」
多数の斬撃が俺を襲う。
大人気ないって!
魔力を足にこめて逃げる。
「卑怯だな!正々堂々突っ込んで来い!」
そっちこそ!子供にりょうしゃない!
「ちょっとお父さん!庭が!ちょっと!!」
だが構わず突っ込んでくる。
「まずい!」
「ロック!」
母が叫ぶ。すると地面にくぼみができ、
「おっと!」
勢いのついていた父は盛大に転ぶ。
「いてて、、」
「子供相手にりょうしゃない!」
そうだそうだ言ってやれ!
「ねぇ怖かったよね。いとしのアイク?」
「うん。」
そしてほんわかと私に言った後、父を奥に連れていった。
「あんた本当にどうかしてるんじゃないの!!!」
そう言って怒鳴ったのだけ聞こえた。
***
あの後ちゃんと謝ってくれて、ダンジョンに行く事を了承された。
「じゃあ行こうか。」
「わかった。」
そのまま歩いてダンジョンに到着。
「ゴブっ!」
キンキン!
「ゴブゥ、、」
と順調に倒していった。
「これで金ゲット!」
「流石だな!」
それを1年続け、ようやく1人で行けるようになった。
これで魔法が使い放題だ!
そして順調にモンスターを倒し、魔石を集めていく。
この魔石はエネルギーや武器に使われる。
それを持っていくと、いつものおじさんがいた。
「はい。100ゴールド。」
と面倒くさそうにいう。
本当なら1000ゴールドにはなるのだが。
自分たちが貧乏なのはこの換金している村長のせいでもある。
説明すると、
昔自分達の先祖たちは本当にお金がなく、彷徨っているところ、この村長の先祖にあった。
なんと家を貸してくれるらしい。
それを聞き、その先祖は即決した。
だが契約書にサインも含めてだが。
条件の中に、換金はここですることがあり、ここから出ていくと金はやらないし家も無くすということ。
換金も、実際の値段を知らない先祖はそれを聞き入れ、どんどんと詐欺られていったというわけ。
じゃあ奥さんは?と思うかもしれないが、もともとこの街はそのような人たちが集まる場所で、結婚もその中で行われる。
そのため気づかないわけだ。
普通は誰も気づかず、そのまま続いていく。
はずだった。転生者なんていなかったらな。
しかし相手は少しお金を持っている。つまり武器も強いということ。
今立ち向かえば終わるだろう。
「はいありがとね。」
とニヤニヤしているおじさんにコインをもらう。
こいつ絶対に殴ってやる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます