第14話

「なんでこうなるのよ、、、」



そして今、女は膝から崩れ落ちている。



というか、こんな時間に行為をするのか。なんて疑問があったがどうでも良い。



こうして女が崩れ、泣いていても声をかける人など、1人もいない。


ハロウィンだからといって、こんな夜中に歩く人などいないのだ。



「もう!!アイツを捨てなきゃよかった!!」



そう言い、思い切り立った女。



「相性だけはよかったのよね〜、、、。あぁ、アイツのことだし、私に振られて悲しんでるのかしら、、、。だとしたら今からでも遅くない、わよね」



そう言い、スマホの電源をつけ、時間を確認した女。



随分と身勝手すぎる女。


馬鹿な女。


立場を弁えられない女。



初めて会う女なとに、こんなにも怒りが芽生えるものなのだろうか、、、。



「って!早く行かないと!」



そんなことを考えているとあの女はもういなかった。


もうあの男の家に向かっているということだ。


ならば、急がなくては。

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