第6話
調べてわかったあの男のこと。
名前は永瀬晃(ながせあきら)。人柄は良い方で人間関係は良好。今年で24歳。医師。恋人は過去に2人。3人兄弟の三男。家庭環境は良好。などと言った感じでまだまだある。
「いい男な気がするけどな〜」
「ふむ…まぁ、問題というなら、会う時間が少ないことか」
「会う時間?」
「彼奴、医師として有能みたいじゃな。おかげで休みも少ないみたいだからな。彼女は嫌気がさしたのだろうな」
「そんなの理由にならないわ!好きになって付き合って、仕事上会えないのはしょうがないことじゃない!そんなことで二股かける女、幸せになる権利はないわよ!」
「幼稚な考えを待つでない。お主にはわからぬかもしれんが、恋愛とはそんなものだ。会えない寂しさは重いのだぞ」
「なにマオがわかった口聞いてんのよ。…マオちゃんと資料読んだ?」
「はて。吾輩はきちんと読んだが…」
「‥言ったわね?」
「ああ言ったわい」
「見てみなさいよここ」
マオに資料の一部を指さす。
「ここ、読んでみなさいよ」
「えーと、永瀬晃は彼女との記念日などを大切にし、プレゼントなどを用意することが日課だ。だがそれを渡した次の日にはそのプレゼントはネットショッピングで売られている、、、」
「ほら!こっちも!」
「えーと2週間に一度は必ず会うようにしているが、会おうと言うと彼女に断られることが増えていた、、、」
「どこが、あの男に問題があるって言うのよ!問題あるのは女でしょ!」
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