第44話 あたい麟憧凪(りんどうなぎ)と語るならリングかベッドのどちらかだろう!!
雛風愛美side
「活きの良い子は興奮するね」
「!?」
愛美は後ろを向いている凪の言葉にビクッと攻撃の手を止める。
「愛美ちゃんのような勘の良い子は大好きだよ」
凪はリングから降りた。
(
愛美もリングから降りた。
栗雛霧谷side
(凪という人かなりヤバいな)
栗雛は愛美と凪の戦いを終えたのを見ていた。
(愛美ちゃんはアマゾネスチャンネルで見たり、撮影でかなりの修羅場を潜って来たのにな)
愛美の疲れた様子を栗雛は見る。
(一方、凪という人は汗もかかずに息切れも全くない)
凪の様子を見ると余裕そうな様子で涼しげだ。
「?」
(今、凪が僕と目があった気が?)
栗雛は身体を反射的に低くすると顔のあった場所に手が飛んできて空を切る。
「おや、準備運動に最適な美味しそうな子がいるじゃないか」
「……」
栗雛は手の飛んできた方向と声が聞こえる方向を見ると凪が興奮した様子でいた。
「栗雛霧谷君に選択肢を上げよう」
(名前を覚えてるんだな)
栗雛は凪に名前を呼ばれて驚く。
「1.リングに上がる。返事はYESかGOで答えるように頼む」
(逃げれないじゃないか!)
栗雛は逃げるように考える。
「なお、あたいの返事以外の行動は反逆行為とみなし
笑顔で凪は言う。
(一択やな)
栗雛はメモ用紙に書いて凪に伝える。
「ふむ」
凪は栗雛のメモ紙を見る。
「そうか喋れないのか、それはすまなかった」
優しい表情を見せて凪は頭を下げて謝る。
(逃げれないかな)
栗雛はほっとした表情を見せる。
「あたいは読心術も出来るから口をパクパクするだけで行けるから安心して言葉にして良いぞ」
(環境おかしくないか?)
栗雛は心の中で突っ込む。
(読心術を知ってる人が身近にいるのは不思議だな)
栗雛は凪を見る。
「あたいは気が短いから、早く答えないと24時間の
凪は呆けた笑顔で栗雛の瞳を見る。
「……」
栗雛は真剣な表情で凪の瞳を覗き見る。
「さあ、返事はYESかGOどちらかな?」
凪は興奮した様子で栗雛を見る。
「(凪さんは40才ですか?)」
栗雛は凪の瞳を見て口をパクパクする。
「……」
ビシビシビシビシと何か空気が破裂したような音が聞こえて広場の気温が大きく下がるような感覚に襲われる。
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