第40話 マリアの独り言と影達の悩み
バルスーン公爵に、養女として10日あまり公爵家の人達は私の魅了の力で、すっかり私の手中だけど1歳上のサティス・バルスーン公爵令嬢あいつだけがどうも私に敵対心丸出しなんだよね
ロビンも、ジュリアスも療養とかで領地に引っ込んじゃうし、最近取り巻きの数が減って来た気がするのを気にしてんのにさ!
王妃はなんか私に文句ばかり言うし、ほんとやってらんない
そう言いながらマリアは、寝室にある枕を投げつける
やっぱり王妃に言ってもっと強い魅了の力がある指輪にしてもらわなきゃ やってられないわ
絶対ノアとセラは、なんとか手中に落としたいのよね……
私の傍に欲しいのよ〜!
あの二人の真ん中で歩いたら優越感で気持ちいいだろうなぁ
なのにあの女、アリス邪魔だわ~、なんとか消えてくれないかな……
アイリーンも、簡単に堕ちてくれそうなのに何かグジグジしてんのよね
あいつまさか…… 私の読み間違え? そんな事ないわよね……
フェリクスもバカ王子のくせにむかつく
最近全然言うこと聞かないし時々どこ行ったかわかんない時があるし
あー!本当にどいつもこいつもむかつくわ
でも、結婚したらこっちのもの
好き放題すればいいし、王妃様みたいに情夫いっぱい作っても誰も文句言わないし
聖女ごっこも結婚したらしなくてもいいしね
ああ、早く結婚したいな
まあ、交流会までの我慢かな
それにしても、この指輪の威力効かなくなったなぁ
エドモンド・バルスーン公爵は、姉である王妃様が直接術を掛けただけあってかなり強固だからまあ、そこは安心だけどこの指輪は、ダメね ポンコツだわ〜 ないわー
まあ、今日の交流会でフェリックスが婚約破棄発表してー、ファーストダンス踊ってー、しばらくしたらフェリックスと婚約って王妃も言ってたしな
そうだ、アリスって女も適当になにか理由つけてアイリーンと一緒に修道院に行ってもらえばいいか
それにしてもいつまで、こんな髪と瞳でいないといけないのかしら
まあ、私の燃えるような赤い色の髪とオレンジの瞳は本当の自分用にすればいいかな?
ひとしきり、独り言で文句を言ってストレスを発散するマリア
好き放題やっていてもストレスが溜まる……満更嘘でもないようだ、人間の欲は果てしないね
と、マリアの独り言を聞いていた誰かの影達は思うのだった
影達……そうこの所マリア この娘の近辺を調査していると数人の影とバッティングするのだ
その時の気まずさと言ったらなんともはや……
早く、主達は共通の敵に向かって行ってることに気がついてくれないもんか
と思わず零してしまったら、ある情報ギルドの調査員さんが手を挙げてくれた
「私からギルド長に相談してみます」
彼は情報ギルドLUSHの調査員であった
LUSHは、まだ新しく出来たばかりのギルドであるが、情報収集の正確さ、仕事の速さ などで定評があるが 謎の多い部分も多い
ギルド長は、若いが頭が切れていて美形ではないかとも言われながらもその素顔は、怪しげな黒いメガネの下で明かされていない
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