【Study3:変態で危険なお医者さん】

第10話

【Study3:変態で危険なお医者さん】






『岡崎先生、レポート、お願いします。』



今朝は焼きそばパンを食べずに、ちゃんとリハビリスタッフルームでパソコンに向き合っていた岡崎先生。



「あ?レポート?」


『はい、お願いします。』



面倒臭そうに受け取られた。

自分なりに頑張って書いたレポートなのに泣きそうだ。



「松浦せんせ~い。レポート、宜しくお願いします。」


「はい。見ておくね。」



爽やかな顔で絵里奈のレポートを受け取っている松浦先生を見て、今日もやっぱり泣きそうだ。

同じ実習生なのに、なんでこんなにもやりとりの温度差があるんだろう?って。



「まお。ほれ。レポート。」



早速返却されたあたしのレポート。

すぐさま開くと、昨日のレポートが返却されたかと思うぐらい既視感のあるレポートが返却された。



大きな赤いバツ。



『・・・・・・』



なんで2日連続バツがつけられたんだろう?

昨日、見学させて頂いた患者さんのリハビリの様子を丁寧に書いたはず

筋肉の名前もちゃんと間違えずにアルファベットで書いた

昨日よりも今日のレポートのほうが自分でもよくできている

そう思って提出できたのに・・・

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