Reina's eye☆ケース1:人生のターニングポイント

第2話

「高梨さん、ちょっといいかな?」


名古屋駅近くにそびえたつ高層ビル内にある貿易関係の商社に勤務している私。

高梨伶菜、25才。


突然、昼休みに人事課に呼び出されて告げられた一言は人事部長の感情なんか一切こもってない


「申し訳ないが明日から出社しなくていいよ。今までお疲れ様でした。」


・・・・・解雇通告だった。



何故ですか?

どうしてなんですか?

なんて人事部長に詰め寄る必要なんてない。

だって私が悪いんだから・・・・


『お世話になりました。』


薄っぺらい御礼の言葉をさらりと返す私。


だって私が悪い

ここ3ヶ月、遅刻と無断欠勤を頻繁に繰り返してたんだから



それまでは真面目一筋だった私

”いい大学に入れば自分が好きな職業を選ぶ事ができるハズ。目指せ、バリバリのキャリアウーマン!”と自分に言い聞かせ、まだ小学生の頃から自分で自分を褒めてあげたい位、勉強に没頭した


結果、某国立大学外国語学部に進学し、念願だった”世界中を渡り歩く仕事”ができる大手貿易商社に就職する事ができた


そうやって筋書き通りの人生の勝ち組列車に乗り込んだ私

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