第16話 新たな依頼

「しかし、死体の数から考えると軍隊の規模が大きいですね〜」

ラシャがいう。

「そうね。あの数は下手をするとミドスを落とせる規模よ」

「怖いこと言いますね〜。兵士が知っている情報とは別のところで何か隠れた企みがあったのかもですね〜?」

「ザイレムは巨獣の存在を知っていたのでは?それであれば大規模な軍であった理由はわかる。」

「しかし、それならなぜ巨獣のことがわかった?ザイレムのうつ世読みには見えたのか?」

オリスが聞く。

「どうでしょう〜?私より能力が強いうつ世読みがそんなにいるとは思えませんが〜?」

結局、明確な答えはわからずじまいで引き続き、ギルドの調査となった。しかし、アルカンの軍が大規模で侵攻してきてきているため、オフィーリア公国の首都にも使いが出されることになった。

「それでは、私はまた明日ここに来ます〜。今日はお2人もゆっくり休んでくださいね〜」

ラシャに見送られ、オリスとユリアは宿へと帰った.....。

翌日、2人はギルドでラシャに会った。

「昨日はありがとうございました〜 おかげで助かりました〜。

今日は、もう2人には別の任務をお願いしたいと思います〜」

ラシャが2人に地図を渡す

「ここから少し離れた村への護衛依頼です〜。

この村は以前、オークの群れに襲われ、壊滅寸前に至りました〜。

そこで、ミデスからも冒険者を派遣しているのですが、なかなか全滅する様子がありません〜。

そこで2人の力も借りたいのです〜。オークを討伐してほしいのです〜」

「オークか.....」

オリスはオークと聞いて顔をしかめた。

「大丈夫ですか〜? オークの討伐は危険ですが、依頼料はお得ですよ〜。成功すれば報酬は銀貨50枚になります〜。それと冒険者が2名一緒に行きます〜。」

ラシャがオリスに説明する

「銀貨50枚か.....」

「報酬の額は魅力的ね。」

ユリアが口を挟む

「では、お願いします〜」

2人はラシャに頼まれるまま、依頼を受けることになった。

一緒に向かう冒険者は、グリヴァンとカリサだった。

というよりも彼らからの推薦で一緒に行くことになったらしい。

2人は早速、グリヴァンとカリサとともに村へ出発した.....

2日間の行程で村へと着いた4人は、すぐに村の防衛へと向かった

村に着いてすぐのころ、2匹にオークが襲い掛かってきたがなんとか倒した。

「さすがだ」

グリヴァンが称賛の声を上げる

グリヴァンとカリサは、ミドスの冒険者の中ではトップクラスの実力者で、このオークの群れでもかなりの功績を上げていたらしい。

グリヴァンとカリサが活躍するなか、オークとの戦いは続いた

やがて、オークの数は減り始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る