スカートの中身を俺に見られてしまった美少女の性癖が解放されてしまった〜毎日俺にだけ見せてくれるようになってデレてくるんだが〜
微風
『見られたい』
第1話 心の底では見られたい
隣の席に座る女子生徒が、授業中にボソッと囁きかける。
(隼人君、コッチ見て)
(霧島さん……その……パ、パンツ見えてるよ)
(うん。見せてるんだよ♪)
先日のとある出来事から霧島さんは変わってしまった。
……いやそうじゃない。
元々の異常な性癖を隠していただけだ。
俺が内に秘める
◆◇◆
刻は先日の朝。
俺の名前は
高校二年生に進級したばかりの至って平凡な学生だ。
性格は陰キャでもなければ陽キャでもなく、所謂中立的な立場に位置する人畜無害な生徒で、どちらとも程よく関わりを持っている人間だ。
友達は普通にいるが彼女は出来たことがなく、今まで好きな人が居たこともないし、誰かに告白された経験もない。
当然ながらエッチの経験はゼロで、手すら繋いだこともない、彼女いない歴=年齢の男だ。
恋人が欲しいとは思っているが、今すぐに死ぬほど欲しい、みたいな貪欲さは持ち合わせていない。
俺は高校に進学後、一人暮らしへと環境が変わったので、一緒に暮らしている者はおらず、寂しく質素な生活を送っている。
親からの仕送りと週三のアルバイトで何とかやりくりしているが、趣味のスマホゲーに浪費してあまり残っていない。
そんな俺の朝はいつも早い。
目覚まし時計を七時にセッティングしているので、毎朝律儀に激しい音に叩き起こされ、眠い目を擦りながら登校の準備を整える。
朝食には必ずトーストにレタスとチーズを載せてカリッと焼いて食し、牛乳をコップ一杯分がぶ飲みする習慣だ。
朝は必ずシャワーを浴びて体を綺麗に洗い流して汚れを落とし、ついでに歯も一緒に磨く。
身だしなみを整えるために、髪を今風にスプレーやワックスを駆使して固め、軽く香水を振りかけて準備万端だ。
ボロっちい小さなアパートを抜け出し、追加で焼いた食パンを片手に学校へと出発する。
登校の道中で同じ制服姿の生徒とよく会うが、軽い挨拶をするくらいで、仲の良い友人が近場にいないから基本一人で登校している。
女の子とイチャイチャしながら登下校をしたいのは山々だが、残念ながら相手がいないから無理だ。
学校の校門には必ず先生が立っていて、どデカい声で挨拶を繰り返しているが、近所迷惑にならないかと心配だ。
さて、やっと俺が通う
クラス替えが行われて早一週間となっていた。
一年生の時に仲が良かった生徒の大半と離れ離れになってしまい落ち込んでいたのだが、凄い可愛い子と席が隣になって喜んでいた。
名前は
セミロングの茶色い髪の毛を一つ結びで縛って頭の右上に固定し、前髪を赤いピンで止めて後れ毛を垂らしている。
スタイル抜群でおっぱいも大きいと、非の打ち所のないステータスだ。
「隼人君おはよっ」
「霧島さんおはよう」
クラス替え初日から、何故か名前で呼んでくるフレンドリーっぷりである。
ここ数日で結構色々と話せて、本当にいい子で優しいのだけど、どこか違和感を感じていた。
授業中に隣でモゾモゾしてたり、コッチを見てると思って目線を合わせても、直ぐにそっぽ向いちゃったりとよくわからない。
何か言いたいことがあるなら言ってくれれば良いのにと思うが、女心が分からない俺には無理難題だ。
何となくだけど、俺に好意があってそんな態度を取っている……という訳ではないだろう。
休憩時間でも話をすることはあるが、基本的には女友達と別の場所でくっちゃべってたりと忙しなく動いている。
霧島さんはその見た目も相まって、色んな男子に告白されているらしい。
一年生の時に五回も告られているにも関わらず、全てお断りして彼氏を作ったことがないのだ。
俺だって霧島さんと付き合ってみたいけれど、イケメン陽キャをことごとく振っている傾向からして相手にされないだろう。
たまたま隣の席になって話せてはいるものの、あくまでも友達として接しているだけであって、恋人になれる可能性は低い。
そんな風に霧島さんのことを考えていると、唐突に恋愛話を持ちかけられた。
「隼人君って彼女いるの?」
「今まで出来たこともないよ」
「そうなんだ〜今風だけど真面目な感じでモテそうなイメージあるけど」
「見た目には気を使ってるからね。霧島さんはかなり告白されてるのに、何で誰とも付き合わないの?」
「それは……教えて上げない!」
「何だよそれ、気になるじゃん」
「もっと仲良くなったら教えて上げる♪」
ほんの一瞬だけ自分に好意があるかと思ったが……それはなさそうだ。
別に彼女の有無を聞くぐらいのことは誰だってするし、なんらおかしなことではない。
でも何で誰とも付き合わないんだろう。
人に言えないようなコンプレックス抱えてるとかはありそうだけど、霧島さんに限って問題を抱え込んでるとも思えないし……。
そう。
この時の俺は知らなかった。
いや、知るべきではなかったのかもしれない。
彼女がとんでもない性癖を持っていたことを。
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