第2話



 …まさか、死んでるわけじゃないよね…?



 近づこうにも、かなり勇気が…



 こんなところにホームレスなんているわけないけど、でも、それ以外に考えられなかった。


 普通じゃないことは明らかだった。


 路上に座り込んでるだけならまだしも、数日って…



 「…あの」



 思わず声をかけたのは、場所が場所だったからだ。


 そんなところに居座られちゃ、お店の評判まで落としてしまう。


 どっか他の場所に行ってほしかった。


 警察に任せてもよかったけど、かなり弱ってそうだし、襲われる心配もないと思った。


 だから思いきって声をかけた。


 そもそも生きてるのかどうかすら怪しかったから。



 「ん…?」



 私の声に、ピクッと反応した。


 まずは生存確認。


 …というか、臭い…


 一体いつからお風呂に入っていないんだろう??



 …ってか、若い???



 近くに寄ってみると、思ったより見た目が若かった。


 てっきりおじさんかと思ってた。


 格好が格好だったし、そもそも…

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