あんなクズに惚れるわけがないッ!

寝ても疲れが取れない人

お父様ッ!?

私は由緒正しき篠木しのぎ家の一人娘である篠木咲夜だ

私は家の教えの通りの学校に行き

教え通り私は生徒会長になり

私はテストではすべての教科で一位を取り、交友関係は....まぁお世辞にも広いとは言えないが....

なかなかに充実している生活を謳歌していた


そんな私だが一人だけ私には嫌いな男がいた


同じクラスの志島来須しじまくるすという男だ

常に複数の女性を侍らせており、どうやら風の噂では女の家に寝泊まりしたり金銭を受け取ったりしているという噂だ


そんなこともあり私はこの男が嫌いだ


というか男と言う存在が嫌いだ

私が廊下を歩いているたびに胸や顔、足を見てきて気持ちが悪い

ということもあり、普通はこの年になると婚約者ができているはずなのだがお父様をどうにか説得して引き延ばしてもらっていた



しかし、ある日


「話とは何ですか?お父様」

私はお父様に呼ばれ、お父様の書室に来ていた


なぜかお父様はプルプルと震えていた


「どうしたのですか?寒かったらメイドを呼んで毛布を持ってきてもらいましょうか?」

というとお父様はいや....良いと首を横に振った


そしてお父様は上を見上げて、深呼吸をして真面目な顔になる

それと同時に私も気を引き締めた


「それで、お前を呼び出したわけなんだが....」


「お前に婚約者ができた」


「お父様ッ!?」

とんでもない爆弾発言をされた私はつい大声を出してしまう


「お...お....お相手は......?」

しかしまだ希望はある

相手の顔が良くて性格が良くて勉強ができたらまだ希望はある!

そうだ、まだ終わりだと決まったわけでは....ッ!


お父様はどこからか一枚の写真をとりだしてこれがお前の婚約者の顔

だと言って私にも見えるように机の上に置いた

その写真の人物は....

「その写真の人物は....」

名前を言おうとしたお父様を遮る

「志島来須ですよね!知っています!お父様!」


「そ、そうかそれはよかっ...」


「悪い意味でですけどねッ!」

私は気分が悪いので自室へ行きます!と言い残し、少し乱暴に書室のドアを開けた


「あっ...貴方は....ッ!」

しかしドアを開けた先には.....

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