第10話 ずっと一緒にいる約束
ずっと昔の話。
小さい頃に少しの間だけえると離れてた時期があった。
ようやくえるにまた会えたあの日。初めて自分のことを誰かに話した。家族のことなんて今となってはどうでもいいけど、えるにだけは知っててほしかった。父さんと母さんの話も、アイツの話も。全てを知ってるのはえるだけがいいから。
オレの話を最後まで聞いていたえるは途中から涙をポロポロと流していて、話終える頃には大泣きしていた。オレのためにえるが泣いてくれてる。それが嬉しくて
『えるがいないならどこにも行きたくない。このまま死ぬ』
そう、オレを引き取って育てると言ってきた親戚に言ったのを思い出した。じいちゃんとばあちゃんといる時だってえるに会えなくて寂しかった。これ以上離れるなら生きてる意味無い。そう思って口にしたんだ。そしたら、元住んでた家に戻ることになって、こうしてまたえるに会えた。えると一緒にいられる。この時間だけは全部忘れられるから。
泣きじゃくるえるをぎゅっと抱きしめて
「オレ、ずっと……一人、だった。でも……えるといる時は、一人じゃなくなる、から……。える…オレのそばにいて」
心から願うその言葉をえるに伝えた。えるはオレから離れない。そう確信していてもどこか不安だったけど、えるは何度も頷いて
「ずっと、そばにいる…。いっぱい……ぎゅって、する……」
泣きながらそう言って抱きしめ返してくれた。
────える、だいすきだよ。
絶対に離れないで。オレから離れないで。ずっとずっとずっと……ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと────オレのそばにいて。じゃないとオレ……生きている意味も価値も存在も無くなる。
だから、える。この約束は永遠だよ─────。
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