怪物蔓延る終末学園で、天使を拾う(旧題:天使と怪物の二重奏)
銀茶ラテ
或るタレントの手記
始まりは、単なるきっかけに過ぎなかった。
“ソレ”は極東の島国で観測された。白い球体のような“ソレ”はまるで、そこに住む人々を監視するかのように、常に上空を浮遊していた。
“ソレ”は他にも経済トップの成績を誇る大国の軍事施設や大砂漠、雪と氷の大地、密林、レンガ造りの家が並ぶ都市……様々な場所に現るようになった。
テレビで報じられ、SNSでも騒がれた。しかし、「陰謀論に付き合ってる暇はない」とか、「アニメの見過ぎでは」と鼻で笑う始末。このことを政府に報告した人もいたが、結果は語るまでもなく。誰も耳を貸さなかった。
それが、謎の生物の仕業だと気づいた時、人類にはもう、勝機は残されていなかった。
“ソレ”は一斉に弾け、漆黒のモノリスなるものに変化し、中からはまるで映画やゲームの世界から飛び出して来たかのような生物が這い出てきた。
“魔物”と呼ばれるようになった“ソレ”は人や家畜を襲い、犯し、数を増やした。各国は勢力を挙げて“魔物”の殲滅にあたった。
しかし兵器で粉砕された“魔物”はダンジョンを構築。ダンジョン同士がぶつかり、混ざり合い、巨大な
そして、強大な力を持った12体の“魔物”が産まれ、人類の敗北は決定してしまった。
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