第8話 旅の踊り子、紅月の美尻

「おしりの城」の名声が広がる中、遠方からの訪問者も増え、紅殿様は毎日のように新しい美尻と出会うことに興奮を隠せなかった。そんなある日、城下町に「紅月(こうげつ)」という名の美しい踊り子が訪れ、華やかな舞を披露しているとの噂が耳に入った。


「踊り子となれば、そのお尻の動きもさぞ美しいに違いない!」と、紅殿様はすぐに踊りを見に行くことを決め、家臣の弥助を連れて会場へ向かった。


会場に着くと、既に多くの観客が集まっており、紅月の踊りを一目見ようと人々がざわめき立っていた。そして、舞台に現れた紅月は、艶やかな衣装に身を包み、しなやかに舞い始めた。その一つ一つの動きには、観客を引き込むような力があり、特にそのお尻のラインは、見る者を虜にしてしまうほどの美しさだった。


紅殿様は目を輝かせながら、紅月の踊りに見入っていた。「あの優雅な動き、そしてあの美尻…まさに完璧ではないか!」


踊りが終わると、観客からは拍手喝采が沸き起こり、紅月は静かに舞台から去っていった。しかし、紅殿様は彼女にどうしても話がしたくなり、弥助に案内を頼んだ。


「すまぬが、紅月殿に会わせてくれぬか?」と、弥助が踊り子の一行に申し出ると、少しの後、紅月が紅殿様の前に現れた。


「殿様、踊りをご覧いただき光栄です」と、紅月は優雅にお辞儀をした。


紅殿様は、感動の面持ちで話し始めた。「紅月殿、そなたの舞とお尻の美しさに心を奪われた。ぜひ、わしの『おしりの城』にその美尻を讃えさせていただきたいのだ!」


紅月は驚きつつも、殿様の真摯な表情を見て、微笑みながら答えた。「そんなお話、初めてですが…殿様がそこまでおっしゃるのであれば、喜んで協力させていただきます。」


こうして紅月は「おしりの城」に招かれ、彼女の美尻の型が取られることになった。踊り子として鍛えられた彼女のお尻は、力強さとしなやかさを兼ね備えた、まさに「芸術品」とも言えるものだった。職人たちはその形を忠実に再現し、「舞姫の美尻」として城に飾られた。


紅月の美尻が展示されると、訪れた者たちはその優美さと力強さに驚嘆し、「おしりの城」はますます評判を高めた。紅殿様もまた、自分のコレクションがさらに豊かになったことに満足し、ますます理想の美尻を求める意欲を燃やしていた。


次回、紅殿様は城に訪れた異国の旅人と出会い、彼の持つ不思議な美尻の魅力に引き寄せられる…!?

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