戦争《アトミック》により、世界の大部分が破壊されて約半世紀。巨大企業群によって再建された世界で、人々はそれぞれの人生を生き抜こうとしていた。世界の中心である唯一の巨大都市・市《シティ》や、その周囲に生まれた郡部諸街区《カウンティ》と呼ばれる無数の小さな街区で――。 超々高層ビルの二百十四階、簡易軌道の走る小さな町、取り壊されようとする商店街、暴風雨が一年中続く荒野。さまざまな場所に生きる人々の姿を描く掌編群、および長編作品。
11月12日に更新
SFを意識して書いた、短い作品群です。サイエンスというよりセンチメンタルかも。