アンデッドアリス
@34fulufulu
第1話 不思議な転校生アリス
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1824年、イギリスのロンドンで1人の少女が行方不明となる事件が発生した。ロンドン市警はその信念と誇りにかけてその少女を探したが、結局見つかることはなかった。
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その日は、いつもと比べて教室が少し騒がしかった。下駄箱から教室に入るまで、そして教室に入ってからもあちこちでヒソヒソ話がされていた。不思議に思い、隣の席で話していたクラスメイトに話を聞く。
「ねぇ、なんか今日やたら騒がしいけどなんかあるの?」
「なんだ?お前聞いてないのか?転校生が来るんだよ」
それから少し間が開く。が、数秒後には内容を理解し、もう一度、別の質問をする。
「転校生が来るのはわかったけど……なんでこんな騒がしいの?」
「ん?あぁ、それはな、その転校生が外人だからだよ」
なるほど、と納得する。転校生は別に珍しくはないが外国人の転校生となると話が変わってくる。それからクラスメイトと少し話をして、ホームルームのチャイムが鳴り着席する。少しして担任の黒野 響(くろの ひびき)が入ってくる。
「あー……お前らも知ってると思うが転校生が来る」
言い終わらない内に静かだったクラスがまた騒がしくなる。
「お前ら騒ぐなー。他クラスの迷惑になるだろ……まぁいいや、じゃ、入っていいぞ」
ドアの方に声をかける。ドアが開くと、その少女は教室に入ってくる。長い金髪で、水色の瞳、身長はさほど高くはなさそうで150くらい。その少女は教壇へ上がり、自己紹介を始める。
「アリス・リデル、16歳。イギリスのロンドンから来ました!」
外国人とは思えないほど流暢な日本語を喋り、最後に制服のスカートの裾を摘み上げ、軽くお辞儀をする。
「おし、じゃあ席は……そこの空いてるとこ使え。白木、後でこの学校の案内を頼む」
いきなり指名され、「あ、はい」と言い隣に座った転校生を見る。
「よろしくね?えーと」
「白木だよ。白木 美兎(しろき みと)」
右手を出す。すると、アリスも右手を出して握手をする。それからホームルームが終わり、休憩時間になる。すると、案の定アリスの席の周りには人(男子)が集まり、質問攻めが始まる。アリスは変わらず流暢な日本語で質問に答えている。
「ほらほらそこに集まってる男子!もう授業始まるんだからとっとと散る!」
少し高圧的に言い、集まっていた人たちを解散させる。それを見てアリスはクスクスと笑っていた。
「美兎、なんだかお母さんみたい」
いきなり名前呼びで、更にお母さん扱いをされて少し驚く。すぐに先生が入ってきて気持ちを切り替える。アリスは笑いながら、授業の準備をしていた。
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