霊感0の鈍感先輩と私の心霊スポ巡り。
山本パラパッテイキー
第1話はじめの心霊スポット
あぁ…なんでこんなことに…。
私、鈴木まなか17歳。花の女子高生なのに…
こんなこと…
(先輩「おーい!まなちゃん〜!ここだよ!」
先輩である夏野ヤナ。美人でモテる。そんな彼女は一切幽霊などを、信じない。
(私「ここが…犬〇トンネル…」
〜〜〜第一の心霊スポット〜〜ー
ここ〇〇県にある有名心霊スポット。とても人気があり、映画化もされてるほど。
だけど…
(私「ここって…たしかブロックで塞がれてるんじゃ…?」
私が調べてみたときは大きなブロックでトンネルの入り口が塞がれており、入れないはず。
おかしい…もしかして別のトンネルかな…?
そう思うも先輩は
(先輩「すごー!ねぇねぇ!見て!落書き相当あるよ!」
はしゃいでる…こんなとこで…?強すぎる…
(私「あのー、先輩怖くないんですか?ここ相当やばいらしいですよ…?」
(先輩「んー?全然!私幽霊信じないし、まーたっく怖くないもんね!」
清々しいな…w思わず笑ってしまうほど先輩は元気だ。
ザッ。!!!
(私「ひっ!なに?!」。誰がうしろにいる…?
気のせいかも…でも振り向けない。振り向いたらダメなきが…
(先輩「おー!こんばんわ!!」
???!うそ…先輩この状況であいさつ…?
(???「おぉ〜どうもこりゃどうも!」
すごく元気なおじさんの声がする。なんだ…よかった。
(先輩「なんでおじさんこんなとこに?心霊スポットみにきたの?」
(おじさん「いやいや、ここね、不良たちがよく戯れてるからいつも様子見に来てるんだよw」
すごい…このおじさんも先輩みたいに怖くないんだ…。いや、不良は幽霊よりも怖くないかな?
そんなこと思ってると、
(先輩「一緒にこのトンネル往復しようよおじさん!」なんてこと言うんだもん。先輩は陽気だな…。
(おじさん「はっはっはー!すごいな!お嬢ちゃんたち強気だねー!いいぞ。俺もいったるぞ〜」
よかった…人が増えたら増えるだけ安心!…
いや、男の人と夜に一緒にいるのはな…
私たち三人はそのままトンネルの奥へ進む。
暗い…明かりがいっさいついてない。使われてないからかな?懐中電灯をもってしても本の少し前しかわからない。
(おじさん「ん?あれはなんだ?」
おじさんが何かを見つけた?なんだろう?
(先輩「どこ?」
(おじさん「あれだよ。ほら!」
おじさんが小走りでなにかがある方へ走っていく。それを先輩が駆け足で追いかける。
(私「ちょっ!まってくださいよ〜!」
わたしの問いかけにはまったく反応しないで走っていく…。もう…
(私「ハァハァ……?キャッ!」
私は、思わず叫んだ。そこには、首のない地蔵…?いや、老人のような石像がある。
(先輩「うわ〜。どんなクソガキがこんなことすんの?」先輩は時々言葉遣いが悪くなる。
(おじさん「こりゃあ、あの不良共だな。迷惑なこった。…お?こりゃこの石像の頭か?」
おじさんが足の近くに転がっている丸い何かをつかんだ。
その瞬間。ピギャぁぁぁぁ!っと甲高い声がトンネル内に響く。
(私「え?なになに?だれ?」
(先輩「まさか日本猿がいるのかも!!」
先輩はこんなときも変なことを言ってる。
(先輩「おじさん!あんたの声じゃない…あれ?おじさんは?」
あたりを見回す。いない。
どこにも。
さっきまでいたおじさんの姿が。そんなはずは、。
(先輩「あれ…さっきの丸い何かもなくなってる?なんでだろ。」
タッタッタッ。私は駆け足でそこから逃げようとする。
(先輩「ちょっと!どこいくの!?まなちゃ〜ん!おじさんは?どうするの〜?」
先輩…どう考えてもあれは幽霊。きっとそう。
(私「先輩!もう帰りましょう!あれは幽霊ですよ!!このままじゃまずいです!」
(先輩「え〜?まだ来たばっかじゃん!!それにおじさんを探そうよ!」
先輩はほんとに怖くないんだ…。
そう思ったとき。
(私「え…?」。急にあたりが暗くなる。月明かりが急に消えた…?いや…閉ざされた。
目の前にあったはずの入り口。それが大きなブロックで閉ざされていた。
(私「さっきまで…なかったのに!」
体が震えてしまって動けない…。どうしよう…。
(先輩「…不良少年共の仕業か!」
なにいってんのよ…。なわけないじゃん…
そう震えながら頭の中でツッコミを入れてしまう。
タッタッタッ!
誰かがトンネルの奥から近づいてくる。
先輩の後ろに黒い影がある…。誰かいる。
でも言葉も喋れない。
(私「先輩…う…うしろ…」。震える喉を押さえて言った一言。先輩気づいて!
(先輩「ん…?うわっ!誰やねんお前。」
先輩はその黒い影相手にエセ関西弁のツッコミを入れてしまった。
(おじさん「わいやで!なんやねんびっくりさせんといてや。」
あ…おじさんだ…幽霊じゃなかったのかな。
でもなんだろう。少し違和感が…
(おじさん「びっくりさせてもうたな。そろそろ帰り。」
(先輩「え〜。もうちょっと散策したいんだけな〜。」
(おじさん「お父さんお母さん心配しとるよ。このブロック登るの手伝ってあげるから。」
なんだろう。さっきまでのおじさんとは少し違って物腰が柔らかい。
ふぅ…私と先輩はおじさんの助けによって無事トンネルからでられた。
(先輩「ねー!おじさんもはやくきて!」
おじさんはまだトンネル内にいる。
(おじさん「おーい!俺はまだやることあるからよ!お前たち帰っとき」
私たちはそのまま帰路につこうと歩き出した。
(私「あの…先輩?少しおじさんおかしくなかったですか?なんか別人みたいな」
(先輩「あー…そう言えば顔怪我してたな。それになーんかおじさんの顔がまんまるだったね。」
そう言われて気づいた。おじさんは顔が違った…。
いや…でも?そんなこと。服装は全く同じだし別人なわけ…。
それから一週間後。私たちに衝撃のニュースが入った。
〇月〇日。☓☓時☓分。犬〇トンネル内で忍び込んだ少年たちがそこで人間の頭部らしきものを発見。その後…。
というものだった。
私は心のなかで思った。もしかして…おじさん…。
霊感0の鈍感先輩と私の心霊スポ巡り。 山本パラパッテイキー @ajKdw999
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