第4話 必要だから付いている

100均の水筒を愛用しています。

ドリンクボトルというそうですね。

スクリューの蓋が付いているやつです。

軽くて洗いやすいので、重宝しています。


今日も職場に持って行くために、ボトルに麦茶を入れました。

そして今日はもうひとつ。

小さめのボトルに、アイスコーヒーを入れてみました。


このところ、つい自販機でコーヒーを買ってしまうので、ならば家から持って行けば、節約になると思いまして。


クーラーバッグに2本詰めて、少々重いですが節約のため……


いえ、エコです!

マイボトルはエコです!

地球に優しく、財布にも優しい。


……ともかくも、職場へ持って行ったのでした。


さて、職場に着きまして、さっそくコーヒーを飲もうと、バッグを開けたところ…


すでにコーヒーの香りが……


え?

ちょっと、待って下さいよ?


はい、漏れていました。


たくさんではありませんが、

一緒に入れていた保冷剤がコーヒー色に染まるくらいは…


うわぁ、大変!

いつもは無糖コーヒーなのに、今日に限って微糖のお砂糖入り。

ベッタベタになる〜!


思えば、コーヒーを入れていた小さめボトルには、蓋にパッキンが付いていたんですよ。


ですが矢芝、いさぎよくそのパッキンを取り除いて、捨ててしまっていたんですね。


だって!

洗うの面倒だったんだもん!

外さないと黒ずんでくるし!

外して洗うと、水切りカゴの中で行方不明になるし!


麦茶入れてるボトルは、もともとパッキン付いてないけど漏れないじゃん。

ペットボトルだって漏れないじゃん。


……だから

ポイッてしちゃいました。


………。

………。


冷静に考えれば…

パッキン付いてピッチリ閉まる仕様なんだから、パッキン外したら、その空間分だけ密閉されないって事だよね……


後悔先に立たず。

覆水ふくすい盆に返らず。

漏れたコーヒーはボトルに返らず。


必要だから、付いているんだよ。

じゃ無けりゃ、付けないよ。


クーラーバッグを拭きながら、しみじみと噛みしめる矢芝でした。










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