第5話 必要だから付いている
100均の水筒を愛用しています。
ドリンクボトルというそうですね。
スクリューの蓋が付いているやつです。
軽くて洗いやすいので、重宝しています。
今日も職場に持って行くために、ボトルに麦茶を入れました。
そして今日はもうひとつ。
小さめのボトルに、アイスコーヒーを入れてみました。
このところ、つい自販機でコーヒーを買ってしまうので、ならば家から持って行けば、節約になると思いまして。
クーラーバッグに2本詰めて、少々重いですが節約のため……
いえ、エコです!
マイボトルはエコです!
地球に優しく、財布にも優しい。
……ともかくも、職場へ持って行ったのでした。
さて、職場に着きまして、さっそくコーヒーを飲もうと、バッグを開けたところ…
すでにコーヒーの香りが……
え?
ちょっと、待って下さいよ?
はい、漏れていました。
たくさんではありませんが、
一緒に入れていた保冷剤がコーヒー色に染まるくらいは…
うわぁ、大変!
いつもは無糖コーヒーなのに、今日に限って微糖のお砂糖入り。
ベッタベタになる〜!
思えば、コーヒーを入れていた小さめボトルには、蓋にパッキンが付いていたんですよ。
ですが矢芝、
だって!
洗うの面倒だったんだもん!
外さないと黒ずんでくるし!
外して洗うと、水切りカゴの中で行方不明になるし!
麦茶入れてるボトルは、もともとパッキン付いてないけど漏れないじゃん。
ペットボトルだって漏れないじゃん。
……だから
ポイッてしちゃいました。
………。
………。
冷静に考えれば…
パッキン付いてピッチリ閉まる仕様なんだから、パッキン外したら、その空間分だけ密閉されないって事だよね……
後悔先に立たず。
漏れたコーヒーはボトルに返らず。
必要だから、付いているんだよ。
じゃ無けりゃ、付けないよ。
クーラーバッグを拭きながら、しみじみと噛みしめる矢芝でした。
次の更新予定
やしばフルカラー 矢芝フルカ @furuka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。やしばフルカラーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます