第5話
「うるせーな。」
煙草の煙を吐き出しながら、香月に食ってかかる俺に、香月は穏やかに微笑む。
「にしても、すげぇ量飲んだなぁ?」
「まぁーな」
「お前たまに帰って来ないと思ったら、いつもここにいたんだな」
「まぁ、な」
短くなった煙草を灰皿に押し付けて、俺は天井を仰いだ。
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