第2話
―――俺はゆっくりと目を開けた。
光の届かない地下室。
昨夜から付けっ放しの電気。
テーブルの上に広がった酒のビン。
革のソファーに沈んだ体は、残り酒の所為で起き上がれない程かったるい。
……昨日は1人でここで飲んで……そのまま寝ちまったのか……。
まだ開けられない目で煙草を探して、寝転がったままテーブルの上の煙草に手を伸ばす。
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