愛の言葉を。
第1話
瀬大が病院を出る頃には、もう日が暮れていた。
腫れた目をこすってゆっくりと歩き出す。
駐車場に入り煙草を咥えると、同じ銘柄を吸っていた伊智華の事を思い出す。
あぁ。俺の愛した日常はもう無くなってしまったのか。
恵冬に寄り添うあの頃の伊智華は、もう何処を探しても………。
絶望感と欠落感が、じわじわと胸の中に広がりまた目頭が熱くなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます