第7話

放課後の部室。俺はチューニングをしながら教室の中にいる面々を眺める。



青山の紹介で新メンバーとして俺が加入したバンドは「HOPE」。


俺の加入でHOPEは四人組になった。




元々聖高校ではウワサの的の3人組だった。




俺の自慢のHOPEのメンバーを紹介しようと思う。




まずは北神レオ君。

担当はギター/ボーカル。


彼は今日も校長室から盗んできた長ソファの上でギターを触っている。


いつもクールでポーカーフェイス。

はたからみたら仏頂面で無愛想で少し怖い(いや、かなり?)と思われていて、

ネンショー上がりなんていう噂もたてられている程。


あまりジロジロ見ると怒られそうだからって理由で普段はあんまりガン見出来ないんだけど、


でも良く見るとハーフのような顔立ちをしていて実はかなり綺麗な顔立ちをしている。瞳なんて美しいヘーゼル色をしているんだ。


生粋の日本人だけど海外に住んでいた事もあるから英語はペラペラなんだって。


歌声とギターテクは神業。

実は機材についてもかなり詳しくて、聞けば色々と教えてくれる。


饒舌ではないけれど、ちゃんと教えてくれる。ね?意外でしょ?


ハルカ君曰く、レオ君の部屋は機材がズラリと揃ってるんだとか。




「何ジロジロ見てんだよ小リス?ドングリでも食ってろ」


「!」



しかし凶暴。凶悪。みなさん、本当に気を付けて。




好きな物はカフェオレとホットドッグ。





「あはは。ユキ、怒られてやんの」



その時遅れて教室に入ってきた人物が、俺に溌剌とした笑顔を向けた。

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