第24話
「あ、あは。そうですね!シュート先輩に貸したら汚れちゃいますよね!」
「酷いなぁノアは。俺そんなに汚いかなぁ?」
クスクス笑いながらあたしのひたいを小突くシュート先輩を見て、あたしは心の中で自嘲的に笑った。
あたし……超未練残ってんじゃん。
「ていうか今此処から出て来た?オバケ出るって行ったのに、」
「落とし物届けに行っただけです。そしたらオバケより怖いもの見ちゃいました」
「あはは!何それ?」
オレンジ色で目がグレーで……、ってまぁ。ある意味オバケだよね。
――…ギュイィィィン!!
その時突然エレキギターの激しいソロが聞こえてきた。
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