第15話
「あっははははは!」
三階まで上がった時。
開けっ放しの窓の外、つまりあたしがさっきまでいた中庭から、溌剌(はつらつ)とした笑い声が聞こえてきた。
うん?と何となく窓の外を見ると、中庭の自販機の前にミルクティー色の髪を風に揺らしながら笑い転げている男がいた。
白石遥華だ。
その人の傍には茶髪で背の高い男がいて、白石遥華と一緒に楽しそうに話しをしていた。
茶髪の人の顔は見える。なかなか整ってるし爽やか。……まぁ爽やかさはシュート先輩の右に出る者はいないと思うけど。
……噂の白石遥華は此方に背を向けていて顔が見えない。
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