ジョン王国第一王子ダン・ジョン生誕!

―ジョン王国の王城にて―



この日、国王であるジョン2世に待望の男児が生まれた。



オンギャ! オンギャ!



「おぉ、余の子供がついに! 男か! 



ならば王家の祖先、英雄ダンからあやかって、ダン・ジョン



そなたの名はダン・ジョンだ!」




―ジョン王国の酒場にて―




「おい! 聞いたか? あの賢王様けんおうさまの子供が生まれたんだってよ!」



「本当か! めでたいなぁ!」



「名前はダン様らしいぜ!」



「英雄ダンの名前からか! いいセンスだ!」




「……ただ気になるのがダン様、3代目のお方ってことだな……」



「あぁ、3代目の法則ってやつか……有名な話だ」



「3代目になると、繁栄はんえいするか破滅するか分かれやすいらしいな」



「俺は繁栄はんえいに全財産賭けるぜ!」



「ジョン王国民なら繁栄はんえい一択だよなぁ!」



「賭けにならねぇなワハハ!」



ドンチャンドンチャン……


夜は更けていくのであった。



~~~~~~~~



やぁみんな、私だ。


何の因果かダンジョンマスターの名を完成させてしまった


増田マスタダン、改めダン・ジョンだ。



私はつい先ほど、ジョン王国の第一王子として転生した。



ちなみにこのジョン王国。


神界図書館で調べた結果、私にとって最高の国家だったのだ。



だから少し前、


ナナさんに 「ジョン王国に転生したい」 とお願いして、


この国家に転生させてもらった。



さて、ジョン王国が私にとって最高の国家だと言ったワケ……


いくつか理由がある。




その1、ダンジョンの数が多い。



その2、周辺国家と仲が良く平和。



その3、現代に近い考えを持っている国王がいる。



ほかにもあるがこんなかんじだ。



その1、とその2、にあてはまる国家はほかにもあったが、


その3だけはジョン王国しか当てはまらなかったため


ジョン王国を選んだ。



なお、その3の条件だが、とある計画・・に協力してもらおう、


と思っているからこそのチョイスだ。



ホーホー……



今は真夜中、コッソリと何かをするには都合がいい。


まず、ステータスを確認してみよう。



(ステータスオープン) ブォン!!



名前:ダン・ジョン

レベル:1

体力;10

魔力:10

職業:なし

称号:神$%? 人間モドキ バケモン ビックリ箱 神に認められし者 神に愛されし者 ジョン王国第一王子

スキル:

特典チートの権利:特典チートを自由に選べる

加護(99+)▼:加護一覧

剣神の加護:剣術に極大補正


武神の加護:武術に極大補正


魔神の加護:魔術に極大補正


農業神の加護:農業に極大補正


鍛冶神の加護:鍛冶に極大補正


商業神の加護:商業に極大補正


娯楽神の加護:娯楽に極大補正

……



おお、声に出さずとも確認できた、いいぞいいぞ……


ん? 読めない称号があるな……


もしや……



……まぁいいや、いつか見れるようにもなるだろう。




それにしても赤ちゃんだからかステータスが低い。



なので早速、レベルを上げていく。


とはいえ王城だから経験値になるモンスターはいない。


当たり前だけど。


それでも他の方法でレベル上げが可能になること、


それを私は知っている。



神界図書館で考えに考え抜いた計画・・


今こそ実行の時……



~~~~~~~~



ジョン王国第一王子として転生したダン。


生まれてすぐにレベルを上げるつもりのようだ。


モンスターはいないが、どうやってレベルを上げるのだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る