第8話
~生徒会side~
「んな?!ウイルスかっ!クソッ!やられた!」
一応全国No.8のハッカーでも歯が立たない。
全国No.8のハッカーであり、生徒会書記の神楽岳斗が悔しそうにパソコンに向かっている。
「岳斗?」
「陸。ウイルスを仕込まれてた。パソコン使えねぇ…」
生徒会長の奥山陸が岳斗に声をかける。
「はぁ?マジか…風藍鬼。メンバーが気になるな…」
陸はどうしても風藍鬼のメンバーが気のなるらしい。
「陸?岳斗?何話してるの?」
「あ、紗亜耶…いや。何でもない。」
ニコリと笑いながら紗亜耶の頭を撫でる陸。
紗亜耶に知られるわけにはいかない。
紗亜耶には心配をかけたくない。
「そっか…あ、今日ね、うちに遊びに来ない?生徒会のみんなで!」
「紗亜耶の家に?」
「うんっ!」
紗亜耶の突然のお誘いに岳斗と陸は驚きの目を向けるが陸が冷静になり紗亜耶に聞く。
「うーん…迷惑じゃないか?」
「全然そんなことないよぉー!ママも歓迎してくれると思うよぉ~!」
紗亜耶の軽い返事に陸の肩の力も抜ける。
「そうか…ならお邪魔しようか。」
「んー…あ、双子姉いるんじゃ?」
岳斗の言葉に歯切れの悪い紗亜耶の返事が届く。
「あ、まぁ大丈夫~」
~side end~
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