第5話

図書室は通常本を読んだり、勉強したりする所だが、月曜日の放課後は別だ。一哉が図書当番でカウンターに座っているからだ。

一哉はまだ入学して、1ヶ月しか経っていないが2年、3年の女子からも目を付けられていた。

図書室は女の子で溢れている。

「茅館君、これ、お願いします」

女の子の1人が1冊の本を一哉に差し出す。

「はい」

一哉は返事をする。

「返却は1週間後の5月23日になります」

一哉がパソコンに情報を打ち込む。

そして女の子に本を渡した。

カウンター前に女の子の行列が出来ていた。

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