第6話

デートと言ってももう午後2時で、寮の門限は午後9時のため、帰る時間を入れると後4時間程しかない。

映画を見るのも時間が勿体無い気がして、近くの公園の芝生の上で屋台のソフトクリームを食べながら話をした。

「ねえ、想ちゃん」

「うん?」

「あったかいねー」

「春のいい陽気だよな」

自然に2人は見つめ合っていた。

お互いに笑顔になって、またソフトクリームを食べる。

優しい時間が2人を取り巻き、心と想の唇は自然に重なっていた。

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