第19話

初めてのHは涼真の部屋だった。

日曜日の午後、丁度母親も姉も出掛けていて留守だった。

カーテンを閉めて、室内を暗くした。

幸はゆっくりとベッドに押し倒された。

そして涼真の唇が幸の唇に重なり、段々と深さを増していく。

涼真の手が幸の身体に触れて行った。

「幸…… 」

「涼ちゃん…… 」

お互いに名前を呼びながら、想いを高めて

いく。

まもなく涼真が激しく幸を求め始めた。


「これで大丈夫。寂しくなったら今日の日の事を思い出すよ」

涼真は幸の裸体を抱き寄せながら言った。

かなり弾力とボリュームのある身体だ。

「私も涼ちゃんに会いたくなったら今日の事を思い出すわ」

幸は声が可愛い。

声優に向いている声だ。

涼真は目を閉じて、幸の声を聞いていた。

東京に行っても忘れないように、心に刻みつけていた。

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