第16話
あすなろプロのスカウトマン、沢田が
涼真の家を訪れたのはそれからまもなくの事だった。
「涼真君なら必ずスターになれます。
ウチから芸能界デビューしませんか?」
涼真よりも母親の方が乗り気だった。
「凄いじゃないの。涼真!」
「…… 」
「これはチャンスよ」
「どういう点で躊躇っておられるのですか?」
沢田が優しく言った。
「東京に行くんですよね…… 」
「はい、そうなります」
東京に行けば、幸とも離れ離れになる。
「不安なのは無理ありません。ですが全て我々にお任せ下さい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます