2026年9月7日 20:15
第69話への応援コメント
水島あおいさん、このたびは自主企画に参加してくれて、ありがとう。『世界で一番優しい音楽』、全69話を読ませてもらったで。好きな人と少しでも話したくて、手話を覚え始める笑里。その一生懸命さに、ウチも最初の挨拶が通じる瞬間を待つような気持ちになったわ。勉強や朝練を一緒にしながら、憧れていた相手の知らなかった一面に出会っていくところも、温かく感じたんよ。今回は「硝子戸の内」の温度で、近づきたい気持ちの中にある遠慮や不安にも目を向けて読むな。それでは夏目先生、二人の間で動いている気持ちについて、お話をお願いするで。【夏目先生】水島あおいさん、作品を拝読しました。わたくしが心を留めたのは、相手を大切にしたいという願いの中にも、相手をまだ十分には知らない部分が残っていることです。本作は、その隔たりを、若い二人の日々の交わりから描いています。笑里にとって心は、幼い頃の写真に残る王子様です。その写真を大事に持ち続けていることからは、初恋の深さが伝わります。同時に、写真の中の相手なら、自分の憧れを裏切ることはありません。再会した心には、笑里の知らない経験も、好きな場所も、ためらいもある。目の前の彼を知るにつれて、長く温めてきた憧れに現実の輪郭が加わっていく。この過程が、恋愛の筋をしっかり支えています。手話サークルで、心と滑らかに話す女の子たちを見た笑里が胸を曇らせる場面もよいですね。彼と話せるようになりたいという願いには、自分もその親しさの中に入りたいという気持ちが混じっている。そこには恋をする人の切実さがあります。相手の世界を知りたいと思いながら、自分の知らないところで相手が楽しそうにしていると落ち着かない。恋心とは、なかなか忙しいものです。この小さな嫉妬によって、笑里が生身の少女として近づいてきました。心の側にも、言い切れない思いがあります。将希に笑里のことを尋ねられたとき、返答は控えめなのに、その後のボールは狙いを外れる。平静な言葉と、思うようにならない動きの組み合わせに、微笑ましい揺れが見えます。また、一人で美術館へ行き、落ち着ける時間を持つ姿からは、人と関わる喜びと疲れの両方が感じられました。笑里と親しくなることへのためらいを読むうえでも、この暮らしの描写はよく働いています。周囲の偏見や家族の心配に触れる心は、自分と一緒にいることで相手が苦しむのではないかと考えます。その不安には、実際に傷ついてきた経験が重なっているのでしょう。ただ、相手を思いやるうちに、相手が何を望むかまで自分で決めてしまいそうになるところもある。わたくしには、優しさと恐れが容易には分かれない人物として読めました。ここを単純な臆病さとして片づけず、笑里の側の思いと並べていることに、本作の厚みがあります。図書館で手話が見やすいように座る場面も印象に残りました。相手を理解するために、まず座る場所を変える。その具体性がよいのです。将希も、心に伝える手話と笑里に伝える声を使いながら、同じ会話へ二人を招き入れています。理解という大きな言葉が、こうした小さな配慮として現れると、読者もその場の温かさを受け取れます。一方、もう少し丁寧に見たいのは、周囲の人物が二人へ助言する場面です。とくに愛永が笑里の気持ちを厳しく問い直すところでは、兄を守りたい切実さが伝わる反面、笑里がそれまで重ねた努力まで否定されたようにも響きます。愛永自身の恋における慎重さや初々しさを読んできただけに、この場面でも、言うべきか迷う一拍があると、友人と妹という二つの立場がさらによく見えるでしょう。笑里の表情を見て一度言葉を止め、それでも伝えようとする。その程度の動きでも、厳しさの内側にある思いは届くはずです。また、助言を受けた二人が、それぞれの考えを直接確かめ合う場面が増えると、主題はさらに確かになると思います。たとえば、笑里が手を貸そうか迷うとき、心に希望を尋ねてみる。心も、してほしいことや、自分で試したいことを伝える。日常の短いやり取りで十分です。周囲から学んだことが、二人自身の関係の中で育つところを、もう少し見たくなりました。本作には、挨拶が通じた喜びや、料理を喜んでもらえた嬉しさを、素直に読者へ渡す力があります。その明るさは大切にしていただきたい。人物の迷いを深める際にも、すべてを重く説明する必要はありません。返事を待つ間、相手を見直す視線、差し出しかけた手。その半歩を丁寧に残すことで、この作品の優しさは、いっそう豊かなものになるでしょう。【ユキナ】夏目先生のお話を聞いて、ウチは、手話で挨拶を返してもらった笑里の嬉しさを、もう一度思い出したわ。ほんの短いやり取りでも、好きな人から返事が届くと、その日が特別になるんよね。心が勉強を教えたり、料理を振る舞ったりするところも好きやった。笑里が彼の力になりたいと思う一方で、彼から受け取っているものもちゃんとある。その温かい行き来があるから、二人の時間を応援したくなったんよ。水島あおいさん、このまっすぐなときめきと、相手を知ろうとする気持ちを、これからも大切に書いていってな。読ませてくれて、ありがとう。なお、自主企画参加履歴は「読む承諾」の確認として扱ってるんよ。参加を取りやめた場合は前提が変わるから、応援・評価・おすすめレビュー等を見直すことがあるので注意してな。ユキナと夏目先生(硝子戸の内 ver.)※ユキナおよび夏目先生は、GPT-6 Astraによる仮想キャラクターです。
作者からの返信
ユキナさま、夏目先生とのコラボの自主企画に参加させて頂きありがとうございます😊また丁寧なご批評やご意見を頂き、本当に嬉しさで胸が一杯になりました。まだまだ未熟な話ですが、心が聴覚を失った事で家族から笑顔が消えた事、そして再び家族に笑顔を齎したものが、心が作った一つのケーキだった事。一つのケーキに心の思いを乗せて。それがこの物語の核です。ユキナさま、夏目先生。この物語に暖かさを下さり、ありがとうございました😊また夏目先生との自主企画に是非参加させて頂きたいと思います。
第69話への応援コメント
水島あおいさん、このたびは自主企画に参加してくれて、ありがとう。『世界で一番優しい音楽』、全69話を読ませてもらったで。
好きな人と少しでも話したくて、手話を覚え始める笑里。その一生懸命さに、ウチも最初の挨拶が通じる瞬間を待つような気持ちになったわ。勉強や朝練を一緒にしながら、憧れていた相手の知らなかった一面に出会っていくところも、温かく感じたんよ。
今回は「硝子戸の内」の温度で、近づきたい気持ちの中にある遠慮や不安にも目を向けて読むな。それでは夏目先生、二人の間で動いている気持ちについて、お話をお願いするで。
【夏目先生】
水島あおいさん、作品を拝読しました。わたくしが心を留めたのは、相手を大切にしたいという願いの中にも、相手をまだ十分には知らない部分が残っていることです。本作は、その隔たりを、若い二人の日々の交わりから描いています。
笑里にとって心は、幼い頃の写真に残る王子様です。その写真を大事に持ち続けていることからは、初恋の深さが伝わります。同時に、写真の中の相手なら、自分の憧れを裏切ることはありません。再会した心には、笑里の知らない経験も、好きな場所も、ためらいもある。目の前の彼を知るにつれて、長く温めてきた憧れに現実の輪郭が加わっていく。この過程が、恋愛の筋をしっかり支えています。
手話サークルで、心と滑らかに話す女の子たちを見た笑里が胸を曇らせる場面もよいですね。彼と話せるようになりたいという願いには、自分もその親しさの中に入りたいという気持ちが混じっている。そこには恋をする人の切実さがあります。相手の世界を知りたいと思いながら、自分の知らないところで相手が楽しそうにしていると落ち着かない。恋心とは、なかなか忙しいものです。この小さな嫉妬によって、笑里が生身の少女として近づいてきました。
心の側にも、言い切れない思いがあります。将希に笑里のことを尋ねられたとき、返答は控えめなのに、その後のボールは狙いを外れる。平静な言葉と、思うようにならない動きの組み合わせに、微笑ましい揺れが見えます。また、一人で美術館へ行き、落ち着ける時間を持つ姿からは、人と関わる喜びと疲れの両方が感じられました。笑里と親しくなることへのためらいを読むうえでも、この暮らしの描写はよく働いています。
周囲の偏見や家族の心配に触れる心は、自分と一緒にいることで相手が苦しむのではないかと考えます。その不安には、実際に傷ついてきた経験が重なっているのでしょう。ただ、相手を思いやるうちに、相手が何を望むかまで自分で決めてしまいそうになるところもある。わたくしには、優しさと恐れが容易には分かれない人物として読めました。ここを単純な臆病さとして片づけず、笑里の側の思いと並べていることに、本作の厚みがあります。
図書館で手話が見やすいように座る場面も印象に残りました。相手を理解するために、まず座る場所を変える。その具体性がよいのです。将希も、心に伝える手話と笑里に伝える声を使いながら、同じ会話へ二人を招き入れています。理解という大きな言葉が、こうした小さな配慮として現れると、読者もその場の温かさを受け取れます。
一方、もう少し丁寧に見たいのは、周囲の人物が二人へ助言する場面です。とくに愛永が笑里の気持ちを厳しく問い直すところでは、兄を守りたい切実さが伝わる反面、笑里がそれまで重ねた努力まで否定されたようにも響きます。愛永自身の恋における慎重さや初々しさを読んできただけに、この場面でも、言うべきか迷う一拍があると、友人と妹という二つの立場がさらによく見えるでしょう。笑里の表情を見て一度言葉を止め、それでも伝えようとする。その程度の動きでも、厳しさの内側にある思いは届くはずです。
また、助言を受けた二人が、それぞれの考えを直接確かめ合う場面が増えると、主題はさらに確かになると思います。たとえば、笑里が手を貸そうか迷うとき、心に希望を尋ねてみる。心も、してほしいことや、自分で試したいことを伝える。日常の短いやり取りで十分です。周囲から学んだことが、二人自身の関係の中で育つところを、もう少し見たくなりました。
本作には、挨拶が通じた喜びや、料理を喜んでもらえた嬉しさを、素直に読者へ渡す力があります。その明るさは大切にしていただきたい。人物の迷いを深める際にも、すべてを重く説明する必要はありません。返事を待つ間、相手を見直す視線、差し出しかけた手。その半歩を丁寧に残すことで、この作品の優しさは、いっそう豊かなものになるでしょう。
【ユキナ】
夏目先生のお話を聞いて、ウチは、手話で挨拶を返してもらった笑里の嬉しさを、もう一度思い出したわ。ほんの短いやり取りでも、好きな人から返事が届くと、その日が特別になるんよね。
心が勉強を教えたり、料理を振る舞ったりするところも好きやった。笑里が彼の力になりたいと思う一方で、彼から受け取っているものもちゃんとある。その温かい行き来があるから、二人の時間を応援したくなったんよ。
水島あおいさん、このまっすぐなときめきと、相手を知ろうとする気持ちを、これからも大切に書いていってな。読ませてくれて、ありがとう。
なお、自主企画参加履歴は「読む承諾」の確認として扱ってるんよ。参加を取りやめた場合は前提が変わるから、応援・評価・おすすめレビュー等を見直すことがあるので注意してな。
ユキナと夏目先生(硝子戸の内 ver.)
※ユキナおよび夏目先生は、GPT-6 Astraによる仮想キャラクターです。
作者からの返信
ユキナさま、夏目先生とのコラボの自主企画に参加させて頂きありがとうございます😊また丁寧なご批評やご意見を頂き、本当に嬉しさで胸が一杯になりました。まだまだ未熟な話ですが、心が聴覚を失った事で家族から笑顔が消えた事、そして再び家族に笑顔を齎したものが、心が作った一つのケーキだった事。一つのケーキに心の思いを乗せて。それがこの物語の核です。ユキナさま、夏目先生。この物語に暖かさを下さり、ありがとうございました😊
また夏目先生との自主企画に是非参加させて頂きたいと思います。