第31話

最終審査の日が来た。

ここに進む事が出来たのは5人である。

実際にドラマの台詞を使っての演技だった。

ドラマのワンシーンを再現する。

麻紀は手応えを感じていた。

だが麻紀は最終審査に通る事は出来なかった。


「仕方ないわね。落ち込んでいる暇はないわ

よ。麻紀。次のオーディション目指して頑張りなさい」

劇団宝の演出、真鍋にそう言われたものの麻紀はかなり落ち込んでいた。

でもバイトを休むわけにはいかない。

麻紀は気持ちを切り替えて、寿司店のガラス扉を開けた。

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