第24話

麻紀は劇団宝で演技稽古をしていた。

バイトは正午から入って夜の10時までである。

麻紀の稽古は午前中だ。

劇団にはオーディションの案内が次々に来る。

その中に主人公の3人娘を決めるオーディションがあった。

麻紀は演出の真鍋に相談した。

オーディションは2ヶ月後である。

「まだ麻紀には早いわ。もっと場数を踏まないと」

「お願いします!先生!このオーディション受けさせて下さい!」

麻紀は必死に頼んだ。

「稽古厳しくなるわよ」

「はい。有難う御座います」

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