女神の扉
水島あおい
章タイトル未設定
第1話
「君、70番の人」
夏目麻紀はオーディションに落ちたので、帰り支度をしていた。
そこへ演出家が声を掛けて来た。
麻紀は背後を振り返った。
「残念だったね。しかし、友人の役を君にやってもらいたい」
麻紀は演出家をじっと見つめた。
「有難う御座います!」
麻紀は深々と頭を下げた。
「有難う御座いました!またお越し下さい
ませ!」
麻紀は回転寿司の店で忙しく動き回っていた。
客が食べたお皿がそれぞれ塔のように積み上がっている。
麻紀はワゴンにそれらを全て積み、テーブルを綺麗に拭いた。
ワゴンを片付けると、新たな客がガラス戸を開けて入って来た。
「いらっしゃいませ!4名様ですね!どうぞこちらへ」
麻紀がテーブル席に客を案内した。
時刻は丁度午後7時。
店は客で埋め尽くされていた。
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