第31話
瀬名の部屋のドアがノックされて母親が入って来た。
手には可愛い花束を持っている。
「お母さん、どうしたの?その花」
「お前にだって」
母親は花束を瀬名に渡した。
「え?」
瀬名は花束を受け取ると、ジッと母親を見つめた。
「誰からだろう…… 」
瀬名は花束の中にカードが入っているのに気が付いた。
瀬名はカードのメッセージを読んだ。
"立原瀬名様
怪我の具合はどうですか?
大好きな事が出来ないのは辛いですね。
でも無理はしないで下さい。
今は身体を治す時だから。
また元気になってあなたの笑顔が見れる日を楽しみにしています。
大友響"
「夢みたい……!」
瀬名の瞳から思わず涙が溢れ落ちた。
花束をギュっと抱き締める。
「良かったね。瀬名」
「私、トレーニング頑張る!だって大友さんが応援してくれてるんだもん」
「でも瀬名、無理はしちゃダメよ」
「うん…… 」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます