第13話

「愛、おめでとう」

悠が車の中で言った。

「ドラマのヒロイン役が決まりましたよ。主役は大崎陸です」

「大崎陸ってあの?」

大崎陸はティーンズの間で人気沸騰中のアイドルである。愛より2つ年上だった。

「演技指導も始まりますから、益々忙しくなりますよ」

愛の脳裏に誰もいないリンクで、一人練習をしていた晃也の姿が浮かんだ。

「大丈夫。演技指導って、どんな事をするのかな。楽しみ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る