翌日の朝，学校に行くと直ぐに真輝は1年A組の教室を覗いた。

「おはよー真輝、誰かに用事？」

早速女の子の1人が真輝に声を掛けて来た。

「なあー。このクラスに越智静香って子がいると思うんだけど」

真輝の言葉を聞いた途端に女の子の機嫌が悪くなった。

「越智さん？越智さんがどうかしたの？」

「いや、来てるかな…と思って」

「うん，来てるけど」

「それならいいんだ。それだけ」

「はあ」

女の子は怪訝な顔のまま真輝を見送った。

あんな雪の中で何時間も立ってたから風邪でも引いてなきゃいいけどって思ってたけど……

真輝はそのまま廊下を歩いて行った。

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