第26話
世界選手権が始まった。
3月20日から3月26日である。
ショートプログラムの滑走順は世界ランキングの上位と下位に分け、そのグループ毎に抽選を行って決めるため、俊介は第2グループの第2滑走だった。
エースの津村昭彦と田辺誠吾は最終グループである。
こうして俊介はショートを6位で終えた。初めての世界選手権と言う緊張のためか転倒こそしなかったが、回転不足を取られてしまった。
気分を変えて臨んだフリーは最終グループの3番滑走である。
フリーの曲は仮面舞踏会である。
リズムに合わせてステップを刻み、4回転トゥループで転倒した。だがそれ以外のステップ、スピンはレベル4を取れる出来映えだった。4回転フリップは転倒こそしなかったが回転が足りなかった。
キスアンドクライで点数を聞き、その時点では6位だった。
津村昭彦が銀メダルを獲得した。
田辺誠吾は精彩を欠き、13位に終わった。そして俊介は8位だった。
津村と俊介の順位が合わせて10なので、来年の世界選手権の出場枠は3枠である。上位2人の合計が13以下ならば3枠。14以上なら2枠となる。
俊介は思うような結果が残せず、課題の多い世界選手権となった。
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