第7話
陽乃はスピンの練習を繰り返していた。
いつしか凪の目は陽乃に向けられている。
「どうしたの?凪ちゃん」
陽乃が気が付いて凪の方に滑って来た。
「な、何でもない」
凪は陽乃から目を逸らした。
ドキドキしている。
「そう。じゃあ練習」
陽乃はそう言うと、リンクの端に滑って行っ
た。
次はアクセルを跳ぶつもりだ!
陽乃はアクセルの助走をつけるとダブルアクセルを跳んだ。
着氷迄とても美しい。
凪は頭を2度振った。
何を考えてるんだ。俺……
陽乃は俺の姉ちゃんだぞ。
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