お家がなくなったゾ☆
「はい今行きまーす。」
呑気に返事をする。
ガチャ
「君が、セナ君かな?」
見知らぬ大人に警戒しているとそんな様子に気づいたのか。
「あぁ俺はここの大家だよ。」
「大家さんが俺に何のようで....」
なんか俺、悪い子としてたっけ?とか思いつつ聞いてみる。
「あぁね。家賃が支払われていないんだよ。」
なんていった。
やちんがしはわれていないんだよ
あぁ「家賃が支払われていないんだよ。」か。
「えっっ!?マジすか?」
「そうなんだよねぇ?だから君、立ち退いてもらってもいいかな?」
突きつけられたのは残酷な現実。
「え、でも...」
何とか食い下がってみる。
「でもねぇ。家賃5ヶ月分払ってくれるのかい?」
無理ですね。家賃5ヶ月分なんて払うことの出来るお金なんてうちにありません。
「無理です...」
「じゃあ明日までにここからでていってね。」
「明日....」
「そうなんだよ。ここに住みたいっていう人がいっぱいいてね?」
なんでだろう。急に異世界転生ぽくなってきた。
もしかしてこれが修正力.....。知らんけど。
「そうですか...」
「それじゃあ。明日までにでていってね。」
そう言うとさっさとかえっていちぇしまった。
「セナ〜!なんだったのですか?」
「あぁ。家がなくなった。」
「はい?」
「その言葉通りなんだよぉ...」
取り敢えず、ベッドの上に寝転ぶ。
「で、解決策は?」
「わかんない」
「わかんないじゃなくて考えるのよ!」
レナの怒号が聞こえる。あれ、今日初めて会ったよな?
うぅ。それに、そんなこと言ったってわからない事はわからないのでしょうがない。
「はぁ。これは一つアイデアなんだけどね。」
「えっ!なんかいいアイデアあるの!?」
どうしてだろう。急にレナが天使に見えてきた。
「冒険者としてやっていけばいいじゃない。」
「は?」
ぼうけんしゃとしてやっていけばいいじゃない
あぁ冒険者としてやっていけばいいじゃないか。
てゆうか今日、こんなの多いな。
「本気で言ってるのか?」
「え?逆に本気以外で何があるの?」
「でもなぁ。」
体力とかないし....とか考えたのがバレたのか。
「体力も冒険してたらつくんじゃないの?知らないけど」
「えっ!確かに。でもお金...」
「モンスター倒して換金すればいいだけ。」
「え〜。大金持ちになっちゃう〜。」
「ドラゴン100体倒せれば大金持ちになるんじゃない?」
世の中って厳しいね。
「それにしてもさ。レナって生きてくのうまそう。」
「なんか侮辱された気分ね?」
あっ!怒らせたら行けないパターンだ!
「ち、違うよ!それ以上でもそれ以下でもないよ!」
「ふ~ん。なんか言いくるめられたような気がするけれどまぁ良いわ。確かに物事を割って考えてる気がするしね。」
もしかして言葉の竹を割っ作った槍のような鋭さにはきずいていないのかもしれないが。
「それに比べて俺は....」
「ちょっと、ジメジメしてたら。部屋でナメクジが湧きますわよ?」
彼女なりの励ましなのだろう。きっと。
「さ、早く旅仕度して朝イチ出発ですわ。」
「えっ!?早くないかな?」
「さっさと用意してください!」
えっ俺の意見は〜〜!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき。
読んでくれてありがとうございます。
以上疲れた
月冴ゆる
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